愛の聖書 [音楽(愛の××)]
歌っているのは男か女か?
69年ごろ、ラジオの深夜放送で話題になった曲がありました。
それが、このクリス・モンテスの「愛の聖書」です。
愛の聖書 / クリス・モンテス #6
Nothing To Hide / Chris Montez
クリス・モンテスは1943年、ロサンゼルス生まれ。
62年に「レッツダンス」がヒット。
米国ではそこそこ有名な歌手だったそうですが、
日本で知られるようになったのはこの曲から。
どこかで聴いたことがあるメロディー。
そうです。この曲、辺見まりの「経験」とよく似ているんですよねぇ。
→ ここで試聴できます。
60年代の日本のポップスは、海外のヒット曲に日本語の歌詞をつけたカヴァーが中心でした。
70年代に入ると、歌謡曲もオリジナルが当たり前になりますが、
今度は海外の曲からイントロやメロディーの一部をパクッたオマージュした作品がたくさん作られました。
南沙織の「純潔」は、ヴァン・モリソンの「ワイルドナイト」のイントロそっくりだし、
麻生よう子も「逃避行」は、ジョニ・ミッチェルの「サークルゲーム」のメロディー。
石野真子の「日曜日はストレンジャー」のイントロが、フォートップスやKC&サンシャインバンドが歌った「セイムオールドソング(It's The Same Old Song)」とソックリなのは悪いシャレかと思いました。
とにかく、数え上げればきりがない。
あっ!またやったな、という感じでした。
村井邦彦も筒美京平も都倉俊一も例外なし。
洋楽の模倣はJ-POPの歴史そのものと言っていいかもしれません。