門司港駅と九州鉄道記念館 [旅行]
関門海峡シリーズ、最後は門司港駅と九州鉄道記念館です。
まずは門司港駅。
JR九州 鹿児島本線の起点、
門司港駅は行き止まりのターミナル駅です。
始発駅の櫛形のプラットフォームは、
東京では、京王井の頭線、京王線、小田急線など私鉄に同じタイプがありますが
JRではいまや上野駅の一部でしか見られません。
かつての両国駅がこのタイプでしたね。
駅に着き電車から降りた途端に懐かしい~という感覚。郷愁をそそられます。
開業は明治24年(1891年)、
現在の駅舎は大正3年(1914年)に建築された二代目だそうです。
下の写真は、プラットフォームにある0哩標
木造の駅舎は重要文化財に指定され、
駅舎内の一部は観光施設として開放されています。
二階の展示室からはホームを眺めることができます。
1942年に関門トンネルが開通するまでは、
この駅で降りた乗客が、門司港から本州や中国大陸へと
旅立っていったのでしょうね。
レトロな駅舎の中。
幸福の手水鉢
帰り水と呼ばれるこの水道も歴史的施設です。
以前ロータリーになっていた駅前は、
門司港レトロ事業で噴水広場に整備されたそうです。
門司港駅から歩いて5分ほどのところにある
九州鉄道記念館。
特に鉄道ファンというわけではありませんが、
こういう場所は好きです。
入口からズラリと、懐かしい車両が展示されています。
キハ07 41
キハ07 41の車内 と クハ481 603
ED72 1
EF10 35 と、クハネ581-8
クハネ581-8 の座席
小さい子供さんが喜ぶ
というお父さんが乗りたがりそうな
ミニ鉄道もあります。
本館を覗いてみます。
人形、ジオラマ
レンガ造りの壁は
今は亡き東京の交通博物館を思い出しますね。
特急の前にこういうのついていたな。
いろいろ 懐かしいグッズが展示されています。
昔の駅弁。
もとはこちらに駅があったそうですね。
門司港にお越しの際は是非お立ち寄りを
レトロな門司港を歩く [旅行]
レトロな門司港を歩きました。
門司港は明治時代に開校、長く中国大陸への玄関口として栄えた港です。
先に巌流島、下関いを訪問しましたが、門司港はちょっと違いますね。
独特の雰囲気のある街です。
港から、関門海峡を眺めながら岸壁を歩くと、
ブルーウィングもじという歩行者専用の跳ね橋があります。
概ねい時間おきに20分間だけ上がるそうですが、
訪れたときはちょうど橋が閉じようとあいていたところで
橋の両端に多くの観光客が待機していました。
こういうとき、必ず一番乗りを狙っている人が出ますよね。
子供とオヤジに多いようですが、一種の本能かな。
橋を渡ったところは「門司港レトロ」と呼ばれる
観光地として整備された地区になります。
ここには洒落た洋館が並んでいます。
写真のレンガの建物は旧門司税関です。
門司港レトロにある高層ビル「門司港レトロ」の展望フロアに昇ってみました。
門司港駅で行き止まりになるJRの線路
関門海峡と海峡を通過する船、関門橋
門司の市街地、
写真は貨物線を再利用した門司港レトロラインの車両
ちょっとレトロな建物は門司電気通信レトロ館です。
写真のレンガ造りの建物は国際友好記念図書館。
由緒ある建物かと思ったら、こちらは大連の汽船会社の事務所の複製建造物です。
歴史を感じるねぇ、と言いたくなりますが、
竣工は1995年だそうです。
港町らしい光景。
かつての門司は、神戸、横浜と並ぶ三大貿易港でしたからね。
あちこちにその名残りを見つけることができます。
古い洋館ファンは一度は訪れる価値のある場所ですね。
門司港レトロはきれいに整備された観光地という印象でした。
でも、私が好むレトロとはちょっと違うなと思いました。
そこで、
さきほどハイマートからアーケードが見えたレトロな雰囲気の商店街。
銀天街へ行ってみることにしました。
地方都市の駅前商店街はどこもシャッター通り化していますが、
ここもご多聞にもれず、日曜の午後で人影はまばら。
昭和レトロ館という店では、懐かしい駄菓子などが売られていましたが、
観光客を呼び込むには、もうひと工夫必要かな?
開けている商店が少なかったのは残念でしたが、
この雰囲気、嫌いじゃないです。
こちらが本当のレトロかもしれません。
巌流島 [旅行]
門司港から関門汽船にのって10分
宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘で有名な巌流島へ上陸しました。
巌流島は正式には船島といって
関門海峡の中にある周囲が1.6kmの小さな島
小さな島だから、観光には30分もあれば十分です。
武蔵と小次郎の決闘は
1612年(慶長17年)4月13日の出来事といわれているそうで
今年でちょうど400年。
小次郎は小倉藩の剣術の先生
武芸修行をしていた武蔵が小次郎に試合を申し込んだのがきっかけですが、
吉川英治の小説などでポピュラーになり、
いろいろ美化されて語られていますが、
要は殺し合いですからね。
敗れて息を吹き返した小次郎を武蔵の弟子たちが撲殺したとか
背後に権力争いがあったとか、
巷間、いろいろな説があるようですが、物騒な話ですよね。
まあ、余計なことは考えず、
銅像の前で、みんなニコニコ記念撮影が定番。
当時使っていた小舟と同じものを
ここにおいておけば、確かにそれらしく見えますね。
というわけで、30分観光の巌流島でした。
唐戸市場 [旅行]
下関、唐戸市場へ行ってきました。
下関は古くから交通の要衝として栄えている町ですが、
関東の人間にとっては、なじみが薄いところ。
下関のイメージは?と聴かれれば、
関門海峡、ふぐ・・・
で、後が続きませんねぇ。
唐戸市場は、下関の港湾地区の再開発でできた巨大施設。
魚市場ですが、業者向けの卸売だけでなく、
一般向けに小売も行っている点がユニークです。
私のような一見客でも、市場の中をウロウロ歩きながら、
気に入った魚介類を購入できます。
市場なので当然安いし、見学しているだけでも結構楽しいです。。
来場者の多くは、市場の中で売られているお寿司や総菜をテイクアウトし、
海辺のテラスで食べていました。
写真は昼食タイムの人々です。
市場内には、食堂、レストランがありますが、数が少ない。
折角だから新鮮な魚でも食べようと思いましたが、
一軒ある回転すしは20人待ち以上のハンパじゃない混み様。
滞在時間が限られる旅行者としては待ち時間が惜しいので、
すぐに食べられる隣のよし食堂に入店。
大エビのフライ、ふぐの唐揚げ、お刺身もついた定食を注文。
刺身は鯛もはまちも、新鮮で身が締まって美味かったです。
1500円は、旅行者にとってはリーズナブルなお値段。
下関には、壇ノ浦の合戦場など、
まだまだ行きたいスポットがありましたが、
時間が限られていたので断念。
市場の周囲をぶらぶらと散策しました。
写真は亀山八幡宮。
関門海峡を見下ろす、海峡の氏神さまです。
創建が貞観年間の古い神社です。
次は赤間神宮
8歳で壇ノ浦に入水、
短い生涯を終えた安徳天皇を祀っています。
安徳天皇のおばあちゃんの二位の尼、
NHKの大河ドラマでは深キョンが演じていますが、
彼女の「海の中にも都はある」という願いをかなえるため
竜宮城のような造りになっているのだそうです。
小泉八雲の小説、「耳なし芳一」の舞台としても有名で、
安徳天応の玉座など、貴重な資料も展示されていました。
でも、この横断幕は派手だな。
つづく
浜松 湯風景しおり [旅行]
サッカー観戦を終え、
あ~あ、負けちゃったよ、と浜松駅へ戻ってきたのが夜9時半。
夜行バスの出発まであと2時間チョイある。
で、思い立ちまして、新浜松駅から遠州鉄道に乗車。
遠鉄は、生まれて初めて乗車しましたが、
高架線のせいか、大都会にいる感じがします。
ただ、乗客の服装など、雰囲気は関東より関西に近い感じがしますね。
で、7分ほど乗り、4つめの駅 助信で下車。
ここから、西へ15分ほど歩き、
「湯風景しおり」というスーパー銭湯訪問。
http://www.yufukeishiori.com/
土曜日とはいえ、夜10時を回っていても
駐車場は満車。
要領がわからないまま入店しまして、
入湯料は700円とのこと。
しかし、実際は700円では収まらず、
タオル代200円、ロッカーも100円が必要。
自販機で石鹸(100円)も買いましたが、
風呂場にシャンプー、ボディソープは備え付けということだったので、
100円は返金してもらいました。
とにかく、浜松市内をうろうろ、サッカー観戦でいらいら
汗を流したかったわけですが
極楽。
いやあ極楽。
広い野天風呂があって、
オヤジたちが湯舟につかりながら
大画面テレビを見ている。
浴槽の種類も多いし、サウナ、水ぶろ、シャワーを浴びて
風呂から上がれば、マッサージ
食堂もあるし、
横になれる畳のスペースもある。
なんでもござれで、
まさにテルマエロマエの世界でした。
あまり予備知識なしで行きましたが、
なかなか、よろしいじゃないですか。
夜10時台でも、かなり混んでいて、繁盛していますね。
そんなわけで、すっかりくつろいでしまいました。
時間を使ってしまい、
結局、夜行バスの出発場所まで、タクシーで向かうことにしました。
そのタクシーも、タクシー会社へ直接繋がる無料の専用電話があるし、
迎車料金もかからないのは良心的ですね。
2000円くらいかな、と思っていたタクシー料金も、
11時を回っていても、浜松アクトシティまで1310円でした。
ということで、また行こうかな、と本気で思っています。
浜松科学館 [旅行]
週末、浜松へ行ってきました。
例によってサッカー観戦が主目的。
その副産物を備忘録として書きとめています。
オヤジの一人旅でして、
予算の関係で、当初は日帰りのバスツアーを計画しましたが、
チケットが獲れずに、往路は新幹線になりました
ならば帰りも新幹線で、と思いましたが、
サッカーのキックオフが夜の7時、
試合が終わるのが午後9時前後。
浜松発東京行の新幹線の最終が午後10時。
試合が行われるヤマハスタジアムから浜松駅までは、
バス、電車と乗り継いで40分ほど。
90%以上、間に合うだろうと思いましたが、
道路の混雑、電車遅延など、何が起こるかわからない。
大事を取って、帰りは3800円の夜行バスにしました。
少しでも交通費を減らし、その分美味しいものを食べよう、が基本方針です。
ということで、新幹線こだまで浜松駅に到着したのが12時半。
キックオフが午後7時。
その間観光といってもねえ。
浜名湖も行ったし、お城も楽器博物館も、駅北の繁華街も
ぶらぶらしたことがあるし、
いいアイデアが思いつきません。
とりあえず、腹ごしらえしようと思い、
浜松駅の南口から砂山町へ向かいました。
うな炭亭 うなぎの白焼き丼 2800円
昼食がちょうど一巡したあとで、すぐに入店できました。
注文した白焼きは、タレがついていません。
わさび醤油で食べます。
外はかりかり、中がほっこり、美味しいけど、
やっぱり、今、うなぎが高いです。
いきなり贅沢をしてしまった気分。
砂山町の商店街は、かつては賑やかな商店街だったのでしょうね。
いわゆるシャッター商店街になってしまっています。
ただ、こういう昭和の風情のある街並みは好きです。
このうな炭亭さんなど、
ごく一部の飲食店だけが繁盛しているようですね。
裏通りにある浜松餃子のお店「むつぎく」も、
さきほど通りがかったときは行列ができていました。
こちらもお客さんが一巡したようで、ならば
スタジアムでの晩飯用にと、
テイクアウトすることにしました。
12個入り 690円。
午後一時半を回り、ぶらりお散歩。
浜松駅の南側は、高いビルもなく空き地だらけ。
鄙びたボウリング場、点在する老舗のお店など、
かつてはこちら側が繁華街だったという痕跡があちこちに残っています。
5分もあるけば住宅街だし、浜松駅の南側は、
アクトシティのある北側とは景色が全く違いますね。
そんなわけで、きょろきょろお上りさん状態でしたが、
ふと思いつき、
新幹線の車窓からいつも気になっていた施設へ行くことにしました。
浜松科学館
涼しいし、トイレがあるし、休憩するのにちょうどいい。
プラネタリウムもあるということで、
せっかくなので、プラネタリウム入場料込み、
900円払って入館しました。
この浜松科学館。
電気、力学、宇宙など各コーナーがあって、
それぞれクイズやゲームなど、
大人も子供も楽しめる、
いろいろな仕掛けがあって面白いです。
意外と時間をつぶせますね。
私が気になったのは、
浜松の偉人紹介のコーナー。
ホンダの本田さん、スズキの鈴木さん、ヤマハの山葉さん
などのビッグネームに加え、
テレビの父 高柳健次郎さんなど、
おらおらぁ、浜松からこんなに偉人が出てるんだぞ
と、見せつけられている感じ。
浜松市民のプライドみたいなものを感じました。
浜松での浜松ホトニクスの存在感は、
ひみつのケンミンショーでも使えそうです。
さて、プラネタリウム。
渋谷の五島プラネタリウムへ行って以来
一体何年ぶりになるでしょうかね?
プラネタリウムといえば、椅子に座って上を見上げるイメージですが、
ここは客席の傾斜を急にし、
普通に座った姿勢で、観賞できるよう設計されています。
久しぶりに星座の話を聴きました。
そうそう全天88でしたね。
宇宙天気予報という映画では、
火星、金星、タイタンの地上の映像が映し出されます。
実際に異星にいるかのような臨場感。
なかなか迫力があっていいです。
これは、浜松市民以外の方にもお薦めです。
で、なかなか、いいんじゃないのぉ、
とリラックスしていたら
ん?
にんにくのにおい?
原因はテイクアウトした餃子。
ビニール袋でグルグル巻きに密封したのですが、
リュックサックの壁をこえ
火星の赤い大地に 餃子のにおいが ぷ~ん
金星の雲を抜けながら 餃子のにおいが ぷ~ん
あわてて、リュックを隅っこへ移動しましたが、
もしもあの日、
タイタンのメタンの海 で餃子のにおいがする
と思った方がいたら、それは私のせいです。
ごめんなさい。
浜松餃子は、お店で食べましょう。