あの頃のまま [音楽]
6時のターミナルで振り向いた君は 板についた紺色のスーツ♪
ユーミンの「ひこうき雲」の記事を書く流れで、
持っているけどあまり聴いていないアルバムを
聴き直してみました。
「あの頃のまま」は、1979年だから、30年前の作品。
歌はブレッド&バターです。
発売当時はあまり売れませんでしたね。
以前、NHK-BSの特集番組で、髪にシュガー色が混じった
ブレッド&バターが、この曲を歌っている姿をみて、
過去がフラッシュバックしました。
2003年のユーミンのアルバム「Faces」では、
ユーミン自らこの曲をカヴァーしていますね。
近年、人気の高い曲なのか、なんとなく、21世紀の方がよく歌われているような気もしています。
発売当時、歌詞はあまり気にしていませんでしたが、
改めて読むと、→あの頃のまま
「いちご白書をもう一度」で、「就職が決まって髪を切ってきた」男に、
同級生が語りかけているストーリーが頭に浮かびます。
アンサーじゃないので、スピンオフソングとでも言ったらいいのでしょうか?
ただし、「いちご白書をもう一度」は、学生運動がテーマでしたが、
「あの頃のまま」は、テーマがより普遍的です。
それだけに、30年前、ユーミンに時限装置を仕掛けられ、
スイッチがオンになってしまったオヤジが、
幅広い世代でいるのでしょう。
夢をあきらめず、足が日焼けしている男なんて
世の中にはほんの一握りでしょう。
私も含め世の中のオヤジのほとんどは、「紺色のスーツ」組です。
サイモン&ガーファンクル ああー 久しぶりに聴く♪
の部分とか、
この歌は、そういうオヤジの心の柔らかい部分を
うまく突いていると思うんですよね。
計算にまんまと引っかかり、悔しい!と思いながらも、
つい聴き入ってしまうのです。