恋のフーガ [音楽]
6月27日、国立競技場で FC東京対柏レイソルの試合を観戦しました。
サッカーではチームや選手の応援歌をチャントと呼びますが、
柏レイソルサポーターが歌う、レアンドロのチャント。
メロディーが「恋のフーガ」なんですね。
また懐かしい曲を使っているな、と思いました。
で、帰宅してニュースを観ようとテレビをつけたら
ちょうど流れてきたのが、
ザ・ピーナッツのお姉さん、伊藤エミさんの訃報。
柏サポーターは追悼のつもりはなかったのでしょうが、
不思議な気分になりました。
「恋のフーガ」は、1967年のザ・ピーナッツのヒット曲。
作詞、なかにし礼、作曲、すぎやまこういち、編曲 宮川泰
渡辺プロダクション全盛時代のユニットというイメージ
すぎやまこういちさんは、あのドラクエの音楽の作者としても有名。
古い歌なんだけど、21世紀に小柳ゆき、モー娘のユニットなど,何度もカヴァーされているし、最近は昭和歌謡がちょっとしたブームのようだし、若い世代にも認知されているようです。
スタンダードナンバー、名曲ですね。
私自身は、1967年の紅白歌合戦で「恋のフーガ」を歌うピーナッツをリアルタイムで見た記憶があります。
そのときはタイトルの「フーガ」の意味が、
「追いかけて、追いかけて」の歌詞とリンクしているなんて知らず、
ただ、”静かな湖畔の森の影から”の輪唱みたいで面白いと思ったのでしょうね。
すごく印象に残っています。
「恋のフーガ」がヒットしたころ、ザ・ピーナッツはすでに国際的スターでした。
ただ、今考えると、その時の日本人は内的で、国際的スターというその価値観をよく理解していなかったように感じます。
中高年のおじさんに、ザ・ピーナッツって、60年代前半にドイツでDie Peanutsという名前でヒット曲を出すなどヨーロッパで人気があって、米国の人気番組エド・サリバンショーにも出演したんですよね、知っています? と質問したら、
おそらく、話を聴いたことがある程度で、具体的にどうだったと語れる人はほとんどいないでしょう。
それよりも、牛乳石鹸提供の「シャボン玉ホリデー」での、ハナ肇とのやり取り。
「おとっつぁん、お粥が出来たわよ」や、
エンディングでスターダストを歌いながら最後に肘鉄を食らわすお決まりのパターン
こちらの記憶の方が圧倒的に強いと思います。
それにしても、
ドンキーカルテットの小野やすしさん、地井武男さんと、訃報続きですね。
復活してほしいアーティストの一人だったんだけど、
60年代のアイコンがまた一つ星になってしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。
Koi No Fugue / The Peanuts