英國大使館 [タイムスリップ]
タイムスリップ定点比較シリーズ。
1912年(明治45年)に発行された「東京名勝図絵」に掲載されている
写真の現場を巡っています。
明治時代の大使館のあった場所へ行ってみよう!
というわけで、昨日の米國大使館につづき、
今回はUK = イギリス =英国。
英國大使館の、100年前と現在です。
英国大使館については、
同館のウェブサイトでその歴史を勉強することができます。
英国が日本に外交団を常設したのが1859年。
当初は、港区高輪の東禅時に設けられましたが、
その後、幕末の混乱の中、
横浜、御殿山など移動余儀なくされ・・・・
そういえば、生麦事件なんてありました。
1872年、明治政府から
現在の千代田区一番町の土地の貸与を受け現在に至っている。
とのことです。
ということは、ここに英國大使館が設置されて 138年・・・。
歴史がありますねぇ。
じゃ、この地は江戸時代にはどうだったか、というと
古い地図によれば、
この一画は「五番町」と呼ばれ
丹後前田家ほか複数の大名の屋敷があったようです。
冒頭の明治時代の「英國大使館」の写真。
りっぱな赤レンガの門が写っていますね。
大使館の建物も赤レンガ造りでしたが、
関東大震災で完全に倒壊してしまったそうです。
現在の建物は1929年に再建されたもの。
それでも82年、
立派な歴史的建造物です。
あと、英国大使館の周りは、桜が有名ですね。
大使館の前に、
1898年に最初に植桜したサトウ公使の記念碑があります。
最後に、
2011年の新年、BBCが被ばく者の神経を逆なでする
コメディー番組を制作しました。
「BBCが二重被ばく者を笑いの種に」
http://news.so-net.ne.jp/article/detail/546721/
私が訪れたのはこの報道の直後でしたが、
日本人はいい意味でも悪い意味でもクールですね。
大使館の前はパトカーが一台止まっていただけで
いたってのどかな雰囲気。
100年前の写真は、
日本は軍備拡張のさなか、
国際的にも第一次世界大戦に突入する前の
きな臭い時代に撮影されたものです。
始ったばかりの2011年は、どんな年になるのでしょうか。