schola 坂本龍一 音楽の学校 [テレビ]
「schola 坂本龍一 音楽の学校」
音楽を志す中高生をターゲットに、
坂本龍一先生が、クラシックからロックまで
生演奏や資料映像を使い、音楽を深く掘り下げて解説する
NHK教育テレビの番組です。
昨年の4月から6月にかけ、
三つのテーマ(バッハ、ジャズ、ドラムス&ベース)で
4夜ずつ、12回に分けて放送されたものですが、
1月3日の深夜に一挙再放送がありました。
通して見ると6時間、私、一気に観てしまいました。
キッカケは、
ある人のお薦めでしたが、得した気分です。
本当に面白くて中高生には勿体ない。
音楽好きのオヤジ必見ですよ。
バッハが「音楽の父」と呼ばれる理由や、、
「G線上のアリア」など、バッハの作品に特徴的な
「通奏低音」(曲を通して演奏される低音パート)が、
現代のポップスやロックの曲と密接につながっていること、等など
音楽家を志し、本格的に音楽を勉強している人にとっては、
常識レベルの内容かもしれませんが、
シロウトの私でも分かるような解説をしてくれるので、
非常にありがたかったです。
こういう、
子供をターゲットにしているようで
実は大人のエンターテインメントになっている
「週刊こどもニュース」的アプローチこそ
NHKのストロング・ポイントだと思うんですよねぇ。(終わっちゃったけど・・・)
ジャズ編では、
ラグタイム、ビッグバンド、モダンジャズ、フリージャズなど
ジャズの歴史、音の構成、演奏法などがよくわかりました。
なぜ、自分はフリージャズが好きではないのか、
その理由も何となく理解できました。
「ドラムス&ベース」編では、
YMOの高橋、細野御両人登場で、
番組終わりのYMOの演奏は、得した気分になるし、
ピーターバラカン氏を交えた音楽談義も
たいへん興味深い内容でした。
バッハ、ジャズ、YMO と
一見するとテーマがバラバラですが、
最後にちゃんと線がつながるあたりは、
番組の作り方が巧い!
と思いました。
今後、テーマの設定が難しいでしょうが、
続編も制作してもらいたいです。
ついでに、中高年向けにも、
お馴染みの洋楽や歌謡曲を掘り下げる番組も
作ってください。