千登世橋~鬼子母神 [街歩き]
前の記事で目白へ来たので、周りをお散歩しました。
このあたりは高台で、南側の神田川の谷との落差も大きく、
東京でも独特の景観のある場所です。
目白通りと明治通りが立体交差する千登世橋は、
その歴史、技術、景観などから東京の名橋の一つですね。
竣工が昭和7年。
技術的なことは詳しくありませんが、長さ28m
上路2ヒンジソリッドリブアーチ橋という構造形式だそうです。
この階段
アールデコ調の親柱
隣接する千登世小橋の下を走る都電。
見飽きません。
ここは、おじいちゃんと孫の絶好のお散歩スポットでしょうね。
鬼子母神の商店街、
東京では、コンビニや大型の量販店が小売の主流になったので、
こういうフトン屋さんの店先の風景も少なくなりました。
都電荒川線の鬼子母神前駅の踏切。
渡ると、鬼子母神の参道。
昔は林だったのでしょう。
ケヤキ並木が保存されていますが、
住宅が迫っているので、観光地的な雰囲気はありません。
鬼子母神の本殿。
寛文4年(1664年)、徳川家綱の時代に、加賀藩主前田利常公の息女で、安芸藩主浅野家に嫁した自証院殿英心日妙大姉の寄進により建立されたとのことです。
現在の本殿は昭和50年代に江戸時代の姿に修理復元されたもの。
鬼子母神は安産・子育の神様です。
この日も、赤ちゃんを抱いた若いご夫婦や、
一足早い七五三のお参りをする家族が見られました。
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日暮里芋坂の有名な羽二重団子の店が出ていましたが、
常設ではないそうです。
お茶を飲みながらお団子で一休み。
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東京は毎日激しく変化しているので、
油断していると、古いものがいつのまにか消えてしまいます。
重要文化財に登録された建造物が残ってはいますが、
タイムスリップ感を味わうためには、建造物だけではなく、
その周りにある風景も重要な要素なんですよね。
そういう意味で、街中の木々に囲まれたお寺や神社は
貴重な場所と言えるかもしれません。
東京は新しいものと古いものがモザイクになっていて、
そこが東京らしさでもあるのかもしれませんが、
確実に古いものが失われていっています。
特に子どものころから親しんだ風景がなくなるのはさびしいですね。
ここは開発、ここは保存とか、
もっとメリハリがあってもいいと思うのですが、
無理だろうなぁ。