子ども手当 [雑感]
15兆円
金額が大き過ぎてピンときませんが、
8日に自民、公明でまとめた追加景気対策の総額です。
これで、国民の懐が潤い、財布の紐がゆるめばいいのですが、
どうなんでしょうかねェ。
この景気対策の内訳に、「安心安全確保」という項目があります。
総額約1.7兆円
乳がん、子宮頸がんの無料検診1回限り、というのはまあいいとして、
「子どもと家族応援手当」というやつが気になるんですよねぇ。
就学前3年の幼児一人に年36,000円支給する
というものですが、
なんで幼稚園児だけなの?
我が家の場合、今年、子どもが社会人になり、
長かった教育費地獄からやっと解放されました。
振り返れば、子どもが幼稚園児だったころはまだ家計に余裕がありました。
きつくなったのは、子供が小学校高学年になったあたりから。
とにかく教育費がかかるんです。
子どもに良質の教育を受けさせたいと思うのは親の自然な気持ちです。
そうすると、塾に通わせたりすることになるでしょう。
私立のお受験も考えるでしょう。
もう、お金に羽が生えて飛んでいきます。
携帯電話は良く使うし、その料金は負担させられるし
娘だったので、みすぼらしい恰好をさせるわけにもいかないし、
脛をかじられっぱなしでした。
身近に、子どもがまだ幼稚園という後輩がいて、
夫婦で海外旅行へ行くわ、食事は外食だわ、
と、散財の話をするものだから、
お金が必要なのはこれからだよぉ~
生活レベルは一回上げると下げられないよぉ~
とアドバイスしていますが、
これでますます調子に乗ってしまいそうです。
「子どもと家族応援手当」は2009年度のみ実施、
とありますが、
2008年度も第二子が未就学児童なら同じく36000円貰える
「子育て支援特別手当」という一回限りのばら撒きがあるんですよね。
定額給付金はある、子ども手当はダブルでもらえる、
笑いが止まらない家庭もあるはずです。
でも、本当に支援が必要なのは、
住宅ローンをバブルの時代に組み、
子どもが成長して、教育費や交際費が激しくかかる
そういう家庭じゃないですか?
景気対策だから、
教育費に汲々としている家庭より、
まだ子どもにかかる金が少ない、
未就学児童の家庭のほうがたくさん物を買って消費をしてくれる。
そういう狙いならわからないでもありませんが、
これで景気が回復しなければ、
あとで、巨額のつけになって回ってくるんでしょ?
総選挙が近いから、どうせ目先のことしか考えていないんでしょ?