女性アイドル歌手の基本は”あなた” 《歌いだしが"あなた” 【アイドル編】》 [音楽]
先日、歌いだしが”あなた”という記事をアップしましたが、
そのとき、歌詞が「あなた」で始まる歌を集めながら、
感じたことがあります。
それは、
女性アイドル歌手の持ち歌には
歌いだしが「あなた」の歌が多い!!
松田聖子など、トップアイドルはもちろん、
いわゆるB級アイドルもたいてい一曲は歌っている。
やっぱり
女性アイドル歌手の基本は”あなた” なんですね。
21世紀になってから、やたらにたくさん聴かされた二人の歌姫、
宇多田ヒカル、浜崎あゆみ、の歌には、
二人称の「あなた」があまり使われていません。
たとえば、宇多田ヒカルの場合、
♪君に会うと全部吹っ飛んじゃうよ(Automatic)
♪君にaddictedかも(Addivted to You)
♪泳ぎ着かれて君まで無口になる(Distance)
♪タクシーもすぐつかまる目指すは君(Traveling)
♪愛情向って左に欠乏だから君が必要(Wait & See)
♪君という光が私を見つける(光)
♪ありがとうと君に言われるとなんだか切ない(Flavor of Love)
でしょ?
ただし、「あなた」を使っているものもあります。
♪明日の今頃にはあなたはどこにいるんだろう(First Love)
♪あなたの筆先乾いていませんか(COLORS)
浜崎あゆみの場合も、
♪君を咲き誇ろう(vogue)
♪目を閉じれば笑っている君がいる(Dearest)
♪最期に君が微笑んで(HEAVEN)
♪照れたように君はうつむいて(CAROLS)
♪それでもいつか君に話した(SEASONS)
「君」です。
♪輝きだした僕ら・・・の「Boys & Girls」とか、
”あなた”はあまり使われていません。
これに対し古今東西女性アイドルの歌には”あなた”が満ちあふれています。
相手との関係で言うと、
「あなた」は謙って、相手を大事にしようという意図を感じる言い方。
一方、「君」は関係が対等か、自分の方が上の場合に使いますよね。
「君ねェ」というのは、上司が部下に使う言葉です。
「あなたねェ」という言い方もありますが、「君」の方がフランクですよね。
70年、80年代の女性アイドルの歌に慣れ親しんだオヤジで、
宇多田ヒカルや浜崎あゆみの歌が
なんとなく馴染めないという人がいたら、
この、「あなた」と「君」の違いが原因かもしれません。
こんなところにも、大きな社会の変化を感じたりするわけです。
では、
そんな”あなた”のために歌う女性アイドルの歌の中で、
歌いだしが”あなた”の歌を集めてみました。
たくさんあるんですよ。
女性アイドル歌手名鑑みたいになってしまいました。
→ 女性アイドル歌手の歌いだしが”あなた”の歌を知りたい方は続きをどうぞ