夜のバラード [ラヂオ]
先日(7月15日)、NHK-BS2で「BS日本のうた~必見・由紀さおりひとり舞台」という番組を見ました。
実は見たのは放送の終わりの部分だけなんですけどね。
特別、由紀さおりさんのファンというわけではないので、右から左に受け流そうかと思いましたが、ちょうど「夜明けのスキャット」を歌うところだったので、チャンネルパシャパシャの手がピタリと止まってしまいました。
以前よりすこしばかり貫禄が出たと思われる由紀さおりさんは、詞のついた「夜明けのスキャット」を歌っていたわけですが、この曲もとは歌詞がなかったんですよね。
遡って1970年頃、TBSラジオに「夜のバラード」という番組があって、このテーマ曲が「夜明けのスキャット」でした。
最初はスキャットだけでしたが、これに歌詞をつけてレコードにしたら大ヒットしちゃった。そういう経緯があったと記憶しています。
「夜のバラード」は、22時40分からの20分番組でした。
当時の担当は、松山省二さんと神保共子さん。
内容は詩の朗読番組だったように記憶しています。
しかし、チョコマカした中学生とってこの番組は退屈で、「♪ルールールルルー」が聴こえると、ダイヤルを他局に回していました。
何を聴いていたか。文化放送は「百万人の英語」をやっている時間でしたが、まじめに勉強した記憶がないので、おそらくニッポン放送かFM東京を聞いていたのではないかと思います。
当時は、「♪ルールールルルー」が、夜更け~!!という感じがしましたね。
ところで、テレビで歌う由紀さおりを見ながら思ったのですが、歌手ってライブで自分のレパートリーを歌うとき、
「♪あーいしあうー せーかいにー」が「あ~いし・・・あぁう~ せえかいい・・・に~」
のように、よく歌をバックのリズムとずらして引っ張りますよね。
あれ、なぜなんでしょう?
日本だけでなく、アメリカのエンターテイナーのライブを見ても同じような印象を受けます。
自分の曲とはいえ、長く一つの歌を歌っていると飽きてしまうんでしょうかねえ?
いずれにしても、「ディナーショー唱法」みたいなものがあるような気がしています。
そんな訳で、
歌を引っ張るのもいいけど、「夜明けのスキャット」は普通に歌ってほしかったのです。