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馬場こずえの深夜営業 [ラヂオ]

1970年代、TBSラジオの土曜深夜
「馬場こずえの深夜営業」という番組がありました。

真夜中にバーボンを片手に、
たばこをくゆらしながら・・・といった雰囲気で
選曲はウェストコースト中心
馬場さんの裏表ない人柄がにじみ出た、
知的でちょっとおしゃれな番組でした。

9年前、メモ代わりに書いたつもりのこの記事

こずえの深夜営業

に、100件近くのコメントをいただきまして、
それが今も続いていて、重くなってしまいました。
そこに馬場こずえさんに関する貴重な情報が多く含まれていることから、
改めてここにまとめてみました。

頂戴した情報は、基本的にはそのまま転載しています。
記述に誤り等あればご指摘いただけるとうれしいです。

新しい情報があれば、随時更新していきます。

*******************************


1.NHK 若いこだま

こずえさんは、深夜営業を担当する以前、
1970年ころNHKの「若いこだま」火曜日の担当でした。

1970年ごろ彼女は火曜日の担当で毎週ゲストを招いての対談でした。この頃は夜10時30分からの30分番組だったと思います。ゲストに北山修が出たことがあり、そこから木曜パックの存在を知ることになるのですが。
1971年ごろになると15分延長されて夜10時のニュースが終わってからの10時15分開始となります。彼女は今度は月曜担当となり一つのテーマに関してデンスケをかついで渋谷の雑踏で街頭インタビューを始めます。1972年頃になると街頭インタビューはやめて全てスタジオ収録となります。

こずえさんはジャズっぽい曲が好きだったみたいです。
曲名もプレーヤーも今となってはわかりませんが、メロディー自体はいまでもよく覚えています。
トランペットがよくきいたインストルメンタルの曲をよくかけていましたね。
あと、サイモン&ガーファンクル、CCR、CSN&Y、メラニー、ジリオラチンクエッティー、ミッシェルポルナレフあたりもよくかかりました。

何度かこずえさんに葉書を読んでもらいました。
ラジオから自分の書いた内容がNHKで全国に紹介される瞬間というのはなんか背中がぞくぞくする感じがしましたね。
次の日学校で誰かに何か言われたらどうしよう、などと多少有名人になったような気分であくる日学校へ行くと、結局誰も聴いてなかったという現実にがっかりした記憶があります。

毎日夕方6時45分からNHK総合テレビで、その日のよるの番組を紹介するコーナーがありました。
6時からの子供番組と6時55分からの天気予報に挟まれたこの番組はいつも生放送でした。
あるときラジオの「若いこだま」をこのコーナーで紹介する週があり、馬場こずえさんを初めてテレビで拝ませてもらいました。とても普通の顔のお方で、多分街の中で出会ったとしても、気づかずに通り過ぎてしまうタイプの方でした。
こずえさんの次の日だったと思うのですが、森直也さんの番になって、大変な事が起きてしまうのでした。
もともと森直也さんってちょっと斜めに構えているところがあって、自分の番組紹介を普通に紹介したらつまらないと思ったのでしょう。ちょっと一般受けしないものを放送してしまいました。
自分の番組の一部を録音したものを流し、その間、画面はオープンリールのテープレコーダーが回っているところを延々と映し、そして新聞を広げている森直也さんを映し(森直也さん自身は新聞に隠れて見えない)、その新聞には真ん中に穴が開いていて、そこから森直也さんの片目がじっとテレビカメラをにらんでいて、最後にたしか一言、「つまんねえ番組、クソして寝よっ」と言って画面から消えるのでした。
これがNHKのお偉いさんの怒りに触れ、森直也さんは即刻「若いこだま」を首にされてしまうのでした。
(ラボリスさんからの情報)


たしか馬場こずえさんの「若いこだま」でスタジオライブを何度かやったことがあったように記憶しています。
若き日の上田正樹率いるサウス・トゥ・サウス、四人囃子、デビュー直前の金子マリとバックスバニーなどが出ていましたね。
当時、森直也さんと馬場こずえの若いこだまだけは欠かさず聞いていました。
懐かしいなぁ
(もりたろうさんからの情報 2007-05)

中高時代に!実はNHK「若いこだま」も聞いていました。ラジオを父からもらって聞き始めたのは「若いこだま」からだと思います。乱魔堂の「ちぇっ」を聞いたのも、ヘビーロックを初めて聞いたのもNHK「若いこだま」それも、馬場こずえさんから聞いたと思います。
(@kidmanboさんからの情報 2010-12)


2.パック・
イン・ミュージック 木曜第二部

「若いこだま」のあと、こずえさんは
TBSラジオの深夜放送 パックインミュージック木曜第2部
別名は「粗忽パック」「浪人パック」?
(ちなみに第1部は吉田拓郎)の担当となります。

以前のコメントに”ソコツ”パックと自称してた・・・とありましたが、”浪人”パックとも言っていましたよね。ソラマメさんのリスナーが”大学に合格しました”というハガキを寄せてくるのとは対照的にこずえさんのリスナーは”浪人決定しましたというハガキが多数派でした。深夜営業最終回から2年後、私も一浪したのですが、”これで真のこずえストになったなぁ”と思ったもんでした。
(南 立夫さんからの情報  2010-07)

① 放送時期 1971.04 - 1974.08  

② オープニング

吉田拓郎の放送が終わると、3:00からニールヤングの"Till The Morning Comes"とともに番組が始まりましたね。
(dixiefeverさんからの情報 2007-02)

ロギンス&メッシーナのグロウインもテーマでしたね。あとニール・ヤングの"Till the morning come"も。後者はメロディーが先斗町小唄(お座敷小唄)に似ていると、話題になってました。
(南 立夫さんからの情報 2009-07)


③ エンディング
 

 「引き潮(Ebb Tide)」
 演奏は多分フランク・チャックスフィールドかと・・・?
(gucci-kotaさんからの情報)

④ 選曲
 

1974年8月22日放送「こずえパック」

OP曲 ニール・ヤング 「ティル・ザ・モーニング・カムズ」
1 モンキーズ 「すてきなブルーグラス」
2 ビル・ヘイリーと彼のコメッツ 「ロック・アラウンド・ザ・クロック」
*映画「アメリカン・グラフィティ」試写会(久保ホール)招待募集あり
3 ジョルジュ・ムスタキ 「ヒロシマ」
4 フランク・シナトラ 「マイ・ウェイ」
*自由提出課題(レギュラーコーナー)
テーマ「こんな時あの人が居てくれたらなあ・・・と思うとき」
5 エリック・アンダーソン 「おいでよ僕のベッドに」
*アルバム紹介 アーロ・ガスリー 「家路」(ワーナーパイオニアP-8466)より
「もうすぐ会えるよ」「ノスタルジア・ラグ」「サボテンの花が咲くころ」「ゴー・ダウン・モーゼス」「ラスト・トゥ・リーヴ」
6 ジョニ・ミッチェル 「ヘルプ・ミー」
7 ジェイムス・テイラー 「兵士たち」
8 ニール・ヤング 「ハート・オブ・ゴールド」
9 ザ・バンド 「オールド・デキシー・ダウン」
10 メラニー 「心の扉を開けよう」
11 リタ・クーリッジ 「アイル・ビー・ヒア」
ED曲フランク・チャックスフィールドと彼のオーケストラ「引き潮」
にのせて「それじゃね、また来週。さよなら」のエンドコール

1974年8月29日放送「こずえパック」最終回
OP曲ニール・ヤング 「ティル・ザ・モーニング・カムズ」
*冒頭、木曜パック1部の小室等氏(居残り)とのオープニング・トークあり
1 ニール・ヤング 「ザ・ローナー」
2 ニール・ヤング 「アイル・ビー・ウェイティング・フォー・ユー」
3 ニール・ヤング 「シュガー・マウンテン」
4 ニール・ヤング 「ダウン・バイ・ザ・リヴァー」
*自由提出課題(レギュラーコーナー)テーマ「今にちの放送界に与えた馬場こずえの多大なる影響について」
5 馬場こずえ 「きれいなこのは」
6 ニール・ヤング 「テル・ミー・ホワイ」
7 ニール・ヤング 「ドント・レット・イット・ブリング・ユー・ダウン」
*次週からの新番組を「歌うヘッドウェイ」と紹介して、サブから「ライト!」と訂正が入ります
8 クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング「サザン・マン」(4ウェイ・ストリートから)
9 クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング「ヘルプレス」
10 クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング「デジャ・ヴ」
11 ニール・ヤング「自由の値」
12 ニール・ヤング「孤独の旅路」
13 ニール・ヤング「オールド・マン」
14 ニール・ヤング「アバウト・トゥ・レイン」
15 ニール・ヤング「オンリー・ラヴ・キャン・ブレイク・ユア・ハート」
16 ニール・ヤング「アイ・ビリーヴ・イン・ユー」
17 ニール・ヤング「ティル・ザ・モーニング・カムズ」
ED曲フランク・チャックスフィールドと彼のオーケストラ「引き潮」

⑤ その他

「来週からも、あの、宜しくお願いします。それではまた来週。お元気でね、さよなら」のエンドコール
最終回の寂寥感は全く感じられません。(前任の郷司淑子さんが泣いた話をしていたにも関わらず)
多分、来週からも同じ時間帯で後続番組をやることが決まっていたからだと思います。
ただ、この時はこずえさん自身も「歌うヘッドライト」の構成意図が、良く分かっていなかったのだと・・・
(gucci-kotaさんからの情報)

論理学講座より以前には、確かパック二部の時に「自由提出課題」という投稿コーナーがあったと思います。
また、「深夜営業」の前に流れる 3時迄の放送で、今は亡き落語家の桂文朝さんの番組があったのですが、その中の或るコーナーにもこずえさんが出ていらっしゃいました。
(ゆめなまさんからの情報 2008-11)

大学時代大ファンで水曜深夜のパック2部をよく聞いていました。
あの頃は明け方まで起きていたのが当たり前みたいな生活でした。
選曲の良さもありましたがソコツさのにじみ出たオシャベリが大好きでいつもニヤニヤしながら聞いていたことを思い出します。
確かご自分で「ソコツ・パック」とおっしゃっていた記憶があります。
( こずぇストさんからの情報 2009-05)

高校から大学にかけてTBSの深夜放送を良く聴いていました。
宮内鎮雄とか、小島一慶とか、林美雄とか、なつかしいです。
木曜パックを最初に聞いたのが1972年の正月です。
吉田拓郎の1部にゲストで出て、そのまま2部を始めた時の放送です。1部ではアイスクリームの歌というのを歌わせられていました。その後、4回連続して聞いたのですが、深夜まで起きて聴くのはキツくて、やめました。
ちなみに、そのころ麻梨子産業株式会社を毎日聴いていました。これはすぐに終わってしまって悲しかった思い出があります。その1年半くらい後に、録音して聴くというテクニックを編み出して、それからずーっと聴いていました。
(「映画好き」さんからの情報 2006年11月)

こずえさんのパック二部が最終回の時、番組が何故終るのか?と言う問いに対して、彼女が『あなた達が悪いんだからね』と言われたと思います。確かに僕達がもっと葉書をたくさん出していたらあの番組は続いていたかもしれません。しかし、あの番組にはスポンサーが付いていなかった(と思う)。民放にとってこれは痛いですよね。
(yasさんからの情報 2009-07)

TBSパックで小室等の2部を担当していたのが馬場こずえさんとは、このページで気づきました!!びっくり!小室等さんとおそろいのハッピを来てパック夏祭りに出たと思います。なつかしいなぁ!
当時愛媛県大洲市という田舎の盆地にいました。昼は太陽が邪魔してTBSは聞けませんが、深夜12時から朝5時ごろは何とかラジオは真ん中950キロサイクルTBSが聞けました。
(@kidmanboさんからの情報 2010-12)



3.歌うヘッドライト

1974年8月、パック第2部が惜しまれながら終了、
こずえさんは、そのまま後番組の「歌うヘッドライト」の担当になりました。

「歌うヘッドライト」は、いすゞ自動車提供のトラック野郎をターゲットにした番組で、
選曲は演歌などの歌謡曲中心でした。
洋楽好きな、こずえパックのファンはみんなガッカリしました。

1974.09 - 1975.03 歌うヘッドライト 木曜日



馬場さんの歌うヘッドライトで”一日一曲だけ外国の歌を聴こう”というコーナーが出てきたとき悲しくて泣けてきました。それだけに、のちの深夜営業での復活を知った時の喜びは大きかったです。
(南 立夫さんからの情報 2009-07)


4.馬場こずえの深夜営業

①放送時間 

土曜深夜 27:00 ― 29:00 (日曜午前3時~5時)

②放送期間 

1975年10月5日~1978年4月2日

歌うヘッドライトは聴くに耐えなくて駄目でしたが、深夜営業に復活してからは再び聴くようになりました。1978年3月31日(たしかそうだったと思う)にとうとう終わってしまって、かなり悲しかったです。泣いてしまいました。翌日は社会人になる入社式.。青春が終わってしまったと思いました。たしか、その5月に良くリクエストしていたSandy Dennyが死んでいるのです。その頃は、もう絶望的なシーズンだったわけです。
(映画好き さんからの情報 2006-11)

③ ネット局

全国ネットではなかった(と思う)
私のわかる範囲では、
TBC東北放送、新潟放送、四国放送、RSK山陽放送、RKB毎日(福岡)、RBC琉球放送で放送されていました。
TBS ではお休みで、他局のみ放送されたこともあります。その時は、論理学講座はお休みでした。
私は普段、四国放送で聴いていましたが、CM中の穴埋めは独自の曲で、TBS で流れていたこずえさんの「ここらでちょっと一息・・・」等はありませんでした。
(ゆめなまさんからの情報 2010-05)  


⑤ オープニング

オープニングテーマは大瀧詠一さんのイメージが強いですが、
当初は??
Jesse Colin YoungのMorning Sun、Song for Juli説あり。
ただし、大瀧詠一さんの前は、Steve GoodmanのIt's a sin to tell a lieでした。

メインスポンサーがなかったので、この曲はブレークタイムにも使われ、
そのときのこずえさんのセリフが印象的でした。
「水割り一杯呑みたいなァなんていうとき・・・」
「何にもすることがないとき、でもまだ今日に心残りがあるようなとき、
何の役にも立たないけれど日曜3時から5時まではここにいます・・・」

住まいが関西なので深夜になるほど遠くの電波がよく届いて、午前3時から始まる「こずえの深夜営業」を毎週楽しみに聞いていました。
ビートルズ一辺倒だった僕にはウェストコーストの音楽は始めて聞くものばかり。世界が広がりました。
矢野顕子も尾崎亜美もこの番組でデビューを知りました。
僕は大瀧詠一さんのテーマソングも好きでしたが、それ以前に使われていたオープニング曲が大好きでした。一度番組の中でフルにかかったことがあったのですが誰の曲かわからず、数年前にIt's a sin to tell a lieという曲名だけで何とか探し当ててamazonで購入しました。
ミュージシャンの名前はSteve Goodman、CDタイトルはJessie's Jig & Other Favoritesといいます。この曲は番組の間のジングルにも使われていて、こずえさんの「あー疲れた。ここで煙草をちょっと一服というついでにさらさらっとお葉書をどうぞ」というセリフの後ろにもかかっていました(と思います)。
(shinさんからの情報 2008-12)


「It's A Sin To Tell A Lie」ですが、数年前にこずえさんから電話があり、「あの曲について教えて?」と聞かれたので、説明した後amazon経由でCDをプレゼントした経緯があります。私もレコードしか持ってなかったもので、自分用に購入しました。
 フィルモアで有名なビル・グラハムの音源を扱っている「Wolfgang's Vault 」というHPがあります。70年代の膨大な音源がありますが、そちらでSteve GoodmanのIt's A Sin To Tell A Lie(アレンジがレコードとだいぶ違います)が、聞けます。70年代の多くのミュージシャンのLIVEが聞けますが、膨大で全部聞くのに何年かかかりそうです。
(shigeさんからの情報 2009-02)

Steve GoodmanのIt's a sin to tell a lie。
有名な曲ですが、この一人弾きアレンジは衝撃。好きになりました。
でも、以後も他の番組で聴く機会はありませんでしたね。
10年ほど前に無性に懐かしくなり、彼のCDを入手。嬉しかったです。
ネット上で同曲は見つかりませんでしたが、雰囲気的にはこれが…。
http://www.youtube.com/watch?v=h0mNOxvYK9A
この番組のおかげで若い時に国内外の良い音楽を聞くことができました。
こずえさん、スタッフの皆さん有難うございました。
(りよまさんからの情報 2010-09)

北海道でも「若いこだま」から「深夜営業」まで放送されていました。
馬場こずえさんの番組のオープニングというと、深夜営業の大滝詠一さんの曲以前では、Jesse Colin YoungのMorning Sun、Song for Juliの印象が強かったのですが、オープニング曲じゃなかったですか?
( きたからさんからの情報 2010-12)

◆大瀧詠一さんの軽快なメロディー

放送の途中から、大瀧詠一さんの軽快なメロディーで始まるオープニングに変わりました。このテーマソングは、後に大瀧さんのCMソングを集めたアルバム「ナイアガラCMスペシャルvol.1」に収録されました。
1975年5月、大瀧さんが「深夜営業」にゲスト出演し、その時に「テーマを作りましょうか?」と話したことがキッカケでできました。演奏はピアノが坂本龍一、ギターが山下達郎、伊藤銀二という超豪華メンバー。
歌詞の1番は「3am TBS 950 on your radio・・・」
2番は「明けりゃもうすぐ、楽し日曜日 花のアンパンこずえさん 土曜の夜の恋人に・・・」
でしたが、ご本人からのクレーム(笑)により、「花のあんぱん」が「荻窪美人」に歌詞が変更されました。

♪バババ、馬場こずえのシンシンシン深夜営業(繰り返し)馬場こずえ~
3AM、TBS、Nine fifty(950) on the radio 君の耳元で、今日も元気な笑い声、バババ、馬場こずえのシンシンシン深夜営業、馬場こずえ~♪」
ちなみに番組中でこずえさんは、「君の耳元で」の所をずっと「君の魅力で・・・」とソラミミしていたと言ってました(^^;」
まだ無名だった(と思う)頃の南 南佳孝の「おいらギャングだぞ」とか、マイナーな曲がよくかかっていた事もありましたよね?
(てるるさんからの情報 2009-03)

私の記憶では、大滝さんの番組テーマソング提供の発端は新アルバムの宣伝(当時は大滝さんも営業していた)で深夜営業に来られた折、話が弾んだことだったと思います。なぜ覚えているかというと、その時、衝撃的な質問が馬場さんからあったからです。
たしか、「アルバム作成には時間がかかりますから途中で嫌になったことはありませんでしたか?」と聞いたように記憶しています。
大滝さんは、絶句しました。ラジオを聞いていた私も目が覚めました。
そんなこんなで、話が盛り上がりテーマソング提供の約束があったように記憶しています。ただし、約束はなかなか実行されず、
「まだこない」と、馬場さんが番組で愚痴っていましたね。
(四国松山さんからの情報 2010-09)

 大滝さん作のテーマソングができる前のテーマは、たしかスティーブ・グッドマンの"it's a sin to tell a lie"だったと記憶しております。スティ-ブ・グッドマンのテーマも新しくその前のテーマから変わったばかりで、わずか2週目ぐらいで大滝さんのテーマが出来てきたので、非常に短命のテーマだったように記憶しております。こずえさんは大滝さんのテーマを大変気に入り、テーマソングとして使ったり、番組本編のなかでも再度かけたりしていましたね。
(南 立夫さんからの情報 2010-09)


⑤ エンディングテーマ

エンディングは、佐藤奈々子さんの「真夜中のロックンロール」


番組の最後は「起こさないで早起き鳥~♪」という歌詞の歌だった記憶があります(てるるさんからの情報 2009-03)

佐藤奈々子の曲は「ファニー・ウォーキン」の中の“〜真夜中のロックンロール”だと思います。当時、マリア・マルダーにハマっていて馬場さんに薦めたと思います。
大瀧さんの「起こさないで、早起き鳥」は、1stソロアルバムに入っている「朝寝坊」という曲です。当時、大瀧さんの大ファンだった私のプッシュということで。「ナイアガラ・トライアングル」の発売ゲストに大瀧、達郎、銀次の御三方が出演された時にアルバムにいただいたサインは家宝になっています。
(shigeさんからの情報 2009-03)

 

⑥ こずえ式論理学講座

毎週、こずえさんが課題を出し、読者がその課題をもとに投稿する深夜営業の名物コーナー

こずえ式論理学講座 判明している課題

1977年
8.14 左うちわの起源
8.21 器量の適量
9.18 勘違いの計算違い
9.25 飽きのこない秋の夜長の過ごし方
10.16 人間の証明書
10.23 お金の借り方、返し方
10.30 プロとアマの境目
11.6 渋柿の自己主張の甘さ
11/13 円高ドル安ちょっと一言言わせてもらえば
11/20 正しい勤労感謝の日の過ごし方
11/27 この秋損する人、得する人
12/4 出世のための接待基準
12/11 宵っ張りの早起き方
12.18 お歳暮とお中元の中身の違い
12/25 年の瀬の昆がらがった時の心の解し方

1978年
1/1 [なし]
1/8 [なし]
1/15 酒とタバコと男と女
1/22 ご町内の震源地
1/29 3分前、3分後
2/ 5 遊びの内申書
2/12 愛と贈り物の関係
2/19 保守と革新の境目
2/26 迷い道現在未来
3/ 5 喫煙権、嫌煙権
3.12 名刺の出し方とその効用
3.19 電話のかけ方受け方
3.26 ?
4/2  預金通帳の中身(最終回)
( ゆめなまさん、bechanさんからの情報)

論理学講座(論理欠く講座、ともいわれてましたよね)で、”笑うに笑えない時の笑い方”というお題が出た時、藁と雲丹と朱鷺を登場させて物語を完成させたハガキが読まれました。こんな裏技もアリでしたね。
(南 立夫さんからの情報 2009-07)


⑦ 常連さん

都内練馬区桜台、溶けないコーヒーシュガーさん、
京都市左京区ミスターフェイラーさん、
習志野の低級遊民さん、
多摩丘陵のスーザンヤングさん、
磯子のかしこさん、etc...
(bechanさんからの情報)


ニールヤングの妻だか嫁だかいう人(このペンネームに言及しているのを、何かのサイトで最近見ました)と地下鉄のザジさんくらいしか思い出せません。
地下鉄のザジというのは映画の題名で、当時、知らなくて何だろうと思っておりました。
(「映画好き」さんからの情報)

サンディ・デニーが大好きで良くリクエストを出されていた方で「クロサワ」さんも思い出されます。深夜営業が終了して、しばらくして「パノラマワイドヨーイドン」というような題名で同じ時間帯に林美雄さんと放送していたと思います。深夜営業とは異なる内容ですが、こずえさんが毎週手紙を書いてそれを読んでいたと思います。懐かしいです、こずえさんはお元気なのでしょうか。
(bechanからの情報)

最終回で、夢を夢見るなまけもの、さんは、こずえ式論理学講座が開始から終了まで135講あったことをかぞえたり。その日のお題”預金通帳の中身”では、オリンピックの記念硬貨を普通預金に入れてしまったおばあちゃんの話が読まれたり、大活躍でした。
(南 立夫さんからの情報 2009-07)

ゆめなまさんのような有名人ではなかったですが、私も「月のさばくのうさぎ」というペンネームでけっこうはがき出しました。週の日曜から火曜ぐらいまでは、論理学講座のお題のことばかり考えてるみたいな感じでしたね。けっこう読んでもらいました。ボツも多かったけど。一番よかったのは96.5点だったかな?あの点数もけっこういい加減でしたよね。もちろんそれがよかったけど。
あの頃はよくリクエストしたけど、今でもニールヤング好きです。来るとコンサートに行きます。あの人年とってはげたけど、元気ですね。(どこか大人げないとこもあいかわらず)こんなにニールに入れ込んだのは、馬場こずえさんの影響かも。
(うさぎさんからの情報 2010-01) 
 

⑧ 選曲

当時、かかった日本の曲を、揚げてみましょう。
細野晴臣、風来坊、相合傘。大滝詠一、外は好い天気。吉田美奈子、レインボウ・シーライン。尾崎亜美、私は何色。憂歌団、繁華街のはんぱ女。南佳考、おいらギャングだぞ。西岡恭三、プカプカ。オレンジ・カウンティー・ブラザース、曲名覚えていません。山崎ハコ、曲名覚えていません。山崎ハコさんはゲストで出演してましたね。鈴木慶一とムーンライダース、マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン。山下達郎、ラスト・ステップ。ティン・パン・アレイ、チューチューガタゴト’75.。鈴木茂、レディー・ピンクパンサー。
当時、既にナイアガラーだったので、日本の曲のコーナーが楽しみでした。
(南 立夫さんからの情報 2009-07)

この番組でよくかかった曲で好きだったのは
ガイ・クラーク…汽車を待つならず者のように
ジョン・セバスチャン…ワンステップ・フォワード・ツーステップス・バック
トム・ウエイツ…アイスクリーム・マン等々
最終回では、こんな曲もかかったんでしょうか?
( だんなさんからの情報 2009-04)

ある日の深夜営業で、馬場さんがアフリカの月、という日本人女性が歌う、ブルースなのかシャンソンなのか、記憶が朦朧としてわからないが素晴らしい曲をかけてました。
(しろうさんからの情報 2011-08)

毎週聴く、という熱心なリスナーではなかったのですが、それでも良く聴いていました。
論理学講座のお題で「借金取りを入れる鳥カゴは?」のテーマに反応し、「こずえ」や「こづえ」が出てくる話を読んでもらい、狂喜した覚えがあります。
当時はギターが好きで、テーマ曲について葉書で問合せたところ、直接返事の葉書を貰ったりしたのも嬉しかったです。
教えて貰ったのは、アサイラムの輸入盤で、銀座山野楽器の輸入盤コーナーで一発ゲットしました。
放送の中で、「他のアーティストは3/4拍子なのに、これは4/4拍子なのよね」
と言われていたのを思い出しました。
フィービ・スノウなんかもかかってましたよね。
「若いのに凄い歌詞を書くなって思ってたら、意外に年齢がいってるのを知って安心した」とか。
J.D.サウザーとかちょっとフツーの音楽番組ではかからないアーティストを教えて貰い、勉強になりました。
( た さんからの情報)

⑨ 番組に登場したゲスト

山崎ハコ、小室等、南佳孝、丸山圭子、
ナイアガラトライアングル(大瀧詠一、山下達郎、伊藤銀次、ロッキード事件国会喚問の真似で盛り上がっていました)、
斉藤哲夫、金子マリ、絵夢、細野晴臣、尾崎亜美、五堂新太郎、鈴木茂、
ジョン・セバスチャン、はまのさとる、いとうあきお、しまだそうじ、
大上留利子、とおやまあきら、宇井純、麻田浩、鈴木慶一、あがた森魚、
梅垣達志、憂歌団、大塚まさじ、佐藤奈々子、館ひろし、五輪真弓、
まつだいらただあき、加藤和彦
字のわからなかった人はひらがなで書いています。
また、こずえさんの扁桃腺や新婚旅行で代役 DJ を務められた方には、
岡田富美子、襟川恵子、及川弘子
各氏が居られます。
(ゆめなまさんからの情報 2009-07)

⑩ その他の情報

こずえさんの人となりについてなど、
こずえさんは、巨人のシピンのファンでしたね。
ちなみに、馬場こずえさんの息子さんは歌手 山本海太郎さん

馬場こずえさんは「同行二人」でしたよ。
FMにご登場の頃、北海道の稜線で、熊避けに大音量でビバークを。。満天の星を眺めながら聞いてましたっけ。。それとジリオラチンクエッティー。マイコロカセットに採って持ち歩いていましたが。。
(nickさんからの情報 2006-10)


こずえさんの新婚旅行の行き先は確かスペインでしたよね。
(yasさんからの情報 2009-07)


細野晴臣のクラウン・イヤーズというCDボックスセットが発売されて、その中に「泰安洋行」発売時点での、馬場こずえさんの「深夜営業1976/8/8」が収録されています。
内容は細野さんとの対談(インタビュー)です。
(dixiefeverからの情報 2007-02)


「深夜営業」の頃は田舎の中学生でした。
朝まで聞きとおして、フラフラ状態で学校に通ってた記憶があります。
エンディングの曲が流れると、夜明けの薄明かりのなか、「人生」を考えてしまったものです。
そんな中学生が、大学生になり下北沢に住み始めたのが70年代後半のことでした。
たぶん馬場こずえ的人生の行路がたどり着かせたのでしょう。
あのころの下北沢が、ほんとの下北沢?みたいな時代でした。
上田正樹は普段はとても物静かな人でした。
金子マリは弱いくせに酒ばかり飲んでよくトイレで倒れていました。
カルメン・マキの住んでいたマンションの1階が銭湯で、
遠藤ミチロウと一番風呂狙いで通っていました。
本田さんは時々ビールをおごってくれて、
「今度大きな劇場建てるんだ」と赤ら顔で語っていました。
「深夜営業」の影響ばかりではないのですが、そういう時代にどっぷりの自分がありました。
あの時代のあの世界が30年前!
(クロンシュタットさんからの情報 2008-02)


高校から大学にかけて、よく聞いていました。「スーザンヤングさん」「低級遊民さん」、懐かしいキーワードがいっぱいで感激しています。
大瀧詠一のことを知ったのもこずえさんの番組でした。
「深夜営業」の時はどうしても寝てしまいそうになるので、60分カセットでラジカセ 2台、一時間ずらしたタイマーでなんとか録音したこともありました。
論理学講座は私が投稿にたまたま書いたタイトルがコーナーの名前になったもので、嬉しくてよく出していましたが、どうしても他の投稿者のセンスには追いつけなかった気がします。
(ゆめなまさんからの情報)


ある日馬場さんはあるリスナーのハガキを読んでいました。ハガキの内容は忘れましたが、そのリスナーはハガキの最後を”馬場さん愛してる”としてしめくくりました。普通、こういわれると、リスナーを傷つけないように、”あら嬉しい”とか”どうしましょう”とか言って、その場を取り繕うものですが、馬場さんは”私はあなたがどういう人か知らないし、好きでも何でもありません”という意の回答をいたしました。当時中2でしたが、この人すごい人だと子供心に思ったものでした。
( 南 立夫さんからの情報 2009-07-15)


深夜営業で鮮明に覚えているのは、テーマ曲の「ばばば、ばばこずえのしんしんしんしんやえいぎょう♪♪」の最後が、「ば、ば、こずえ~♪」とハモリのようになって終わるのをもじって、「ばかこじえ」と書いてきたハガキがあり、最初は笑って受け流していたのが、何回か重なってきて、マイクの前で本当に怒っていた馬場さんの様子です。あのころは、レモンにしてもナチチャコにしても、あるいはキンキンにしても、好き嫌いや喜怒哀楽を、割とそのまま電波に乗せていた時代でしたが、悪ふざけでからかわれて、本気でむかついているのが、何とも深夜の3時過ぎにして、異常に新鮮に感じられたものでした。
(hiroponnさんからの情報 2010-04)

こずえさんと、初対面の女性との会話
女性:馬場さんのラジオ番組ってどんな曲がかかるんですか?レッド・ツェッペリンとかかかります?
こずえさん:かからないなあ。
女性:じゃあ、エアロスミスとかどうです?○○とか?▽▽とか?・・・?
こずえさん:かからないなあ。
女性:ええ~っ、そんな趣味の悪い番組あるんですか?
こずえさん:・・・・。
(Travellerさんからの情報)

⑪ 馬場こずえの深夜営業、最終回
 
最終回は、1978年4月2日。
その前週、3月26日は、こずえさんが腰痛で、クロさんこと襟川恵子さんが代役を務めました。

最終回間際の3月19日の放送
こずえさんが、深夜営業の4月2日終了を初めて口にしました。
論理学講座については、「今週出しまして来週読みますところの課題」が最後となり、
最終回は論理学講座無しと言われていたのですが、翌週にこずえさんが欠席(クロさんが代役)したため、論理学講座は最終回に持ち越されました。クロさんは代役を務めた際にこずえさんの事を「輪ゴムで髪の毛まとめて仕事してる。もっとおしゃれしなさいよ!」とかおっしゃってました。

1978年3月26日は、こずえさんが腰痛で、クロさんこと襟川恵子さんが代役を務めた

こずえさんの腹痛(?)の件、覚えています。
クロさんが当初、こずえさんになりすまそうと試みたけど、30秒くらいでお手上げになったような気がします。
(Mashi☆Toshiさんからの情報)

最終回の選曲は、主にThe Bandの「Last Waltz」のアルバムからでした。

The Band(アルバム「Last Waltz」から) 
Old Dixie Down
Coyote
Down South In New Orleans
久保田麻琴と夕焼け楽団 シケモク暮らし
大瀧詠一 みだれ髪
 The Band(「Last Waltz」から)
 Helpless
 stagefright
 Forever young
キャロルキング It's Too Late
デビット・バスキン When I Need You Most Of All
キャロルキング Natural Woman
The Band(「Last Waltz」から)
 Ophelia
 The Wright
 Such A Night
 I Shall Be Released
憂歌団 嫌んなった
南佳孝 おいらギャングだぞ
Neil Young Till The Morning Comes
(bechanさんからの情報)

いろいろな方が、いろいろな想いで「深夜営業」を聴いていたんですね。
コメントありがとうございました。
(2014.4.25記)


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