チェリー [音楽]
君を忘れない 曲がりくねった道を行く♪
いまさらの「チェリー」なんですけど、
ご存じ1996年のスピッツの大ヒット曲です。
日本には桜ソングがたくさんあります。
ちなみに、カラオケPASERAの曲検索で
”さくら”と入力すると1800曲ヒットしました。
”チェリー”では292曲。
ということは、カラオケで歌える桜ソングは
2000曲以上もあるわけです。
このジャンルだけで十分人気ベスト100が成立しそうですね。
その数ある桜ソングの中でも、
このスピッツの「チェリー」は
人気投票でおそらくベスト5に入るでしょう。
私も、思わず桜の木の下で口ずさんでしまう曲の一つです。
でも、この「チェリー」の歌詞。
意外と難解なんですよね。
タイトルは「チェリー」だけど、歌詞の中に、
”さくら”も”チェリー”も登場しません。
唯一つながるのは
”春の風に舞う花びらに変えて”
という部分。
洋楽、とくにアメリカの音楽の場合、
タイトルに植物の名前があまり登場しません。
登場しても物語の舞台だったり、その小道具だったり、
あるいは花の場合、女性に例えていたり、そのまま女性の名前だったりで、
あまり叙情的な使われ方はしません。
たとえば、
黄色いリボンを縛りつける古い楢の木
幸福を意味するバラ園
ひな菊のジェーンさん
・・・・(思いだす歌がみんな古いな)
そこで、このスピッツのチェリーなんですが、
タイトルがチェリー =桜で、
”君を忘れない、曲がりくねった道を行く”
”騒がしい未来が僕を待っている”
そして
”いつかまたこの場所で君と巡り合いたい”
これらの言葉から
叶わなかった恋と決別し
新しいステージへ足を踏み出す
その道の上を桜の花びらが舞っている・・・
こんな光景が浮かんできませんか?
人それぞれですが、
日本人の心象風景に
この歌はBGMとして入り込んでくるのだと思います。
この歌詞からタイトルがなぜ「チェリー」なのか
たぶんアメリカの人は理解できないでしょうね。
15年前の作品だけど、
これからも、長く歌われることになるのでしょう。
桜咲く道を散歩しながら、改めて名曲だと思いました。
日本人に生まれてよかったな。
チェリー (作詞 作曲 草野正宗 唄 スピッツ)