清國公使館 [タイムスリップ]
明治時代の写真の現場に行ってみる
タイムスリップ定点比較シリーズ。
100年前に大使館があった場所を巡っています。
今回が6カ国目。
レンガの塀がしゃれている、清国公使館です。
大使館ではなく公使館となっています。
1900年、義和団事件の混乱の中、
清朝は国内の外国勢力排除の動き利用し列強に宣戦布告
しかし、連合軍にあっさり敗北。
清朝政府は莫大な賠償金の支払いと、
北京への外国軍駐屯を飲まされることになりました。
中国東北部を占領していたロシア軍が、日本に追い出されると、
今度は中国各地で武装蜂起が発生しました。
そして、1910年、武昌で革命政府が樹立。
清朝から、この革命の鎮圧を命じられた袁世凱は、
革命勢力側に寝返って、自分が帝位につこうとして・・・・
冒頭の写真は、
そんな中国の歴史が大きく動いていた時代に撮影されたものです。
では、写真の場所が現在どうなっているか
こんな感じです。
地名は、千代田区永田町。
建設中の巨大な建物は議員会館。
すごいところにあったんですねぇ。
清國公使館の場所が、そのまま中国大使館だったら、
門の目の前が国会議事堂ということになっていました。
今はおまわりさんがいっぱい。
現在の中国大使館は、六本木ヒルズの近所
港区元麻布にあります。
下の写真が、その入口。
こちらも、おまわりさんだらけ。
写真に写っていませんが、横には警察車両が並んでいて、
物々しい雰囲気でした。
余談ですが、
かつて清國大使館があった場所に
建設中の議員会館は、
北から巨大な目に見つめられています。
現場で見ると、国民の目のように思えてきますが・・・
民主党の看板が邪魔。