怪獣のバラード [音楽]
ヤング101、怪獣のバラード!!
と聴いてピクッと反応できるのは
半世紀以上生きている一部の日本人だけですかねぇ。
家族に聴くと、「怪獣のバラード」の曲自体は、
学校などで合唱曲として使われたので、
当時を知らない世代の人にも知られているそうです。
この歌は、「ステージ101」という1969年から6年続いた
NHKの音楽番組の「今月のうた」でした。
「怪獣のバラード(ヤング101)」
作詞 :岡田冨美子 作・編曲 :東海林修
砂漠でのんびり暮らしていた怪獣が
ある日、キャラバンの鈴の音を聴き、
海が見た~い! 人を愛した~い!
と叫び東へ旅に出るというお話で、
なんとなく、
青鬼赤鬼の童話を連想する歌でした。
当時私は生意気だが深読みできないガキで、
その前まで毎週歌われていた「涙をこえて」
の哲学性と比べ、急に幼くなったような気がして
正直好きになれませんでした。
で、昨年の暮のことです。
小田(和正)さんの「クリスマスの約束」で、
「22'50"」という名曲メドレーの混声合唱を聴いたとき
理由のわからない懐かしさを覚えまして、
先日、ヤング101のCDを引っ張り出して
「怪獣のバラード」を聴いていたら
「あっ、これだァ!」と思いました。
それから、この歌いいな、
と思うようになりました。
最近は芸術性の高い合唱を聴く機会はあっても
ポピュラーを躍動感のある混声合唱で聴くことが
ほとんどありません。
本格的に合唱をしている人は、
ポピュラー音楽の合唱をあまり好まないという話も聴きます。
テレビでこの手の合唱を見る機会が
少なくなってしまいましたね。
この「怪獣のバラード」ですが、
イントロから
「トゥルルルルル~ラッハァァ!!」
「フイッ~!!」
「ウアッ!!」
とか
今の若い人たちから聴かれない
化石のような掛け声が出てきて、
”ヤング” です。
時代を感じます。
なかなか感慨深いものがあります。