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やさしいニッポン人 と 2008年のサマークリスマス [ラヂオ]

8月25日はサマークリスマス

といっても、
現代の”やさしくない日本人”には、何の事だかわからないでしょうね。

TBSラジオの深夜放送
「パックインミュージック」の人気パーソナリティーだった林美雄さん。
通称ミドリブタ。

その林さんの誕生日の8月25日に因み、
ご自身の番組の中で開催したイベントが「サマークリスマス」です。

第一回はナ・ナント、35年前!

駆け出しのころのユーミンや石川セリがそこに出演していた、
という知る人ぞ知る話は別として・・・

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林さんが亡くなってもう6年。
「サマークリスマス」の8月25日、
林さんのファンが、故人を偲び酒を飲むという会が開かれました。
私も顔を出させていただきました。

場所は、ご主人が熱烈な林美雄ファンという居酒屋さん。(→くし家 清澄白河店

先輩が何人もいらっしゃいましたが、
私が普段目にしているオヤジたちと比べ格段に若い!
同じ大和民族とは思えません。

皆さん、林美雄さんのパックを聴き、
日本映画に魅せられた、
ミスタースリムカンパニーにのめり込んだ、
山崎ハコの唄に聴きほれた、等々
それぞれ思い入れがあり、
興味深い話もたくさん伺うことができました。

当時の音源を大事に持っていらっしゃる方もいて、
嬉しいことに、その一部を聴かせていただきました。

私にとってミドリブタパックは、ユーミンを発見した番組なので、
どうしても当時流していた音楽に反応してしまいます。

中でも、「やさしいニッポン人」には今も泣かされます。

林さんは1970年6月、病気の久米宏アナのピンチヒッターで金曜パック第二部に登場しました。
すでに人気者になっていた小島一慶さんと比べ声にパンチがないし、
番組の内容も、最初は試行錯誤している様子で、
正直おもしろいと思いませんでした。

しかし、当時低迷していた日本映画にスポットライトを当て、
ユーミンなど新しいスタイルの音楽を紹介し、
まだ実験的だったCMやニュースのパロディーを流し、
徐々に、その独自のスタイルに多くの若者が惹きつけられていきました。

私も、73年頃は第一部のナチチャコパックを聴いたあと、
そのまま林さんのミドリブタパックになだれ込み、
5時まで聴いていました。

ところが、TBSラジオは、1974年9月から
午前3時から5時の時間帯を深夜ドライバー向けの「歌うヘッドライト」に改編。
パック第二部は終了、ミドリブタパックも8月30日が最終回となってしまいました。

翌年第一部で復活しますが、
当時はなぜこんなに面白い番組をやめてしまうのか
残念でなりませんでした。

そんな時期の音。

翌週が最終回という8月23日の放送で、
女優の中川梨絵さんを迎え、
林さんがご自身で「やさしいニッポン人」を歌っている。

お世辞にも上手い歌ではありませんが、これを聴いてジーンと来ました。 

 「やさしいニッポン人」は、緑魔子さんのナンバー。

私はまだガキだったので、池袋の文芸坐のオールナイトは行けませんでしたが、
飯田橋の佳作座や後楽園シネマで、
長谷川和彦や藤田敏八の映画を観たのが懐かしいです。

あの70年代の日本映画の香りを思い出させてくれる名曲。

♪あなたが闇と思っているものはあれは遠くの祭りのはやし・・・


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