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恋はフィーリング [音楽]

「恋はフィーリング」は、英国のソフトロックグループ、
ピケティウィッチ(Pickettywitch)の1970年のヒット曲です。

The Same Ole Feeling / Pickettywitch


ピケティウィッチが活躍したのは、1969年から1970年代の初頭。

当時はインターネットなどというものはなかったので、
海外の音楽情報は、ほとんどがラジオからでしたが、
紹介される洋楽の多くは、ビルボードやキャッシュボックスなど、
アメリカのヒットチャートに顔を出すものでした。

pickettywitch.jpg
ピケティウィッチのような、英国オンリーの人気のアーティストは、日本では大きく取り上げられなかったので、私もずっとノーマークでした。

「恋はフィーリング(The Same Old Feeling)」については、赤い鳥がアルバム(Fly With The Red Birds)の中で歌ったカヴァーバージョンの方を先に知っていまして、
オリジナルは後追いで知りました。

調べてみると、オリジナルバージョンも、日本でヒットしたそうで、

当時の文化放送の人気カウントダウン番組
 オールジャパン ポップ20 の記録には、ちゃんと痕跡が残っていました。

ピケティウィッチのヴォーカルで紅一点のポリー・ブラウンは、
声がダイアナロス似で(顔はややLILICO似)、
英国ではアイドル的人気があったようです。

1969年、70年ごろ、日本の男子が飛び付いた英国の音楽は、末期のビートルズであり、ディープパープル、レッドツェッペリン、ピンクフロイド、キングクリムゾンなどの、プログレやハードロックで、

ピケティウィッチや、1910フルーツガムカンパニー、エジソンライトハウスなど
のバブルガムサウンドと呼ばれたポップな音楽は、ティーンズ向け、ガキっぽいイメージでコピーの対象ではありませんでした。

そんな中、この系譜につながっていると感じられるグループが
初期の「赤い鳥」でした。

彼らは、フォークグループのイメージがありますが、
デビュー当時は、この「恋はフィーリング」も歌う、ソフトロックグループでした。

プロデューサーは村井邦彦さん。
きっとこういう音楽を日本でもやりたかったんでしょうね。
たとえば、

Till The Last Trace Of Loving Has Gone / Valverde Brothers
 

The Last Trace Of Loving Has Gone / The Red Birds


彼らの初期のアルバムはもっと評価されてもいいのではないかと感じます。


さて、アメリカ進出ができなかった、ピケティウィッチですが、

ボーカルのポリーブラウン(Polly Brown)は1972年にグループを脱退、
黒人シンガーとSweet Dreamsというユニットを組み、
ABBAのナンバーをカヴァーしたり、試行錯誤を続けますがイマイチ。

ところが、74年突然のように
アメリカのディスコブームの中で
ビルボードのTOP20に入るヒットを出します。

Up In A Puff Of Smoke / Polly Brown

したがって、全米ヒットチャートに詳しい方は、
ピケティウィッチの名前は知らなくても、
ポリーブラウンの名前は記憶していると思います。

昔の歌のことを調べていると、
意外なところで意外なアーティスト同士のつながりが見つかったり
面白いです。


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