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愛にのぼせろ [音楽]

ミドリカワ書房の6枚目のオリジナルアルバム
愛にのぼせろ」を聴きました。

オヤジ目線の感想でも記しておきましょう。

今回はポップで聴きやすいです。
レーベル移籍後、最初のアルバムということで、
万人受けを狙ったのかな?

彼の作品の特徴は毒のある歌詞、
その文学性を評価されることが多いですが
今回はメロディーメイカーとしての才能も発揮しています。

aininoboserojacket.jpgとはいえ、どこかで聴いたようなメロディーが多いかな?

90年代のスピッツのようでもあり、
70年代のフォークロックの香りもする。
特に字余りの歌詞、歌い方は若き日の吉田拓郎っぽい。

しかし相変わらず、当時の拓郎の爽やかさとは程遠い
インモラルな内容の歌が多い。
いい意味での気持ちの悪さは健在です。

森田健作の青春ドラマのようだが、
見終わったらウィークエンダーの再現ビデオだった。。。。

そんなもやもや感が残ります。

クルマの助手席に道徳的な女性を乗せ、
君は僕のものだった」 を流してみたらいい。

最初は 「いい歌ね」 と言ってくれるかもしれませんが、
歌が進むにつれ、 「やだ~この歌、変態!」
と両手で二の腕をすりすりさすられる可能性が高いです。

みごとに聴く者を谷底に突き落としてくれます。


片想われ」の男子高校生は、
卒業前に好きですと告白された後輩の女の子に口が滑ってこう言います。

♪やりたいときにすきなだけやれるかんけいでいいなら・・・

もう最低の歌詞です。
最低なんだけど、この言葉がポップなメロディーに乗ると、
思わず大笑いしてしまうのが不思議。
しかもサビのメロディーが覚えやすいものだから、
頭の中でリピートされ、鼻歌で出てきてしまうところがもっと最低。(笑)

最低の男の歌を歌わせたら最高のアーティストかもしれません。


魔法にかけて!」は、
神戸の女子大のCMソングになっているそうですね。

先輩みたいに綺麗になって合コンでイケメンをゲットしたい
というのが大学へ行く動機。
学校教育的ではありませんが、こういうのは関西の方が寛容ですかね。

しかし、背徳的で不健康な歌ばかりかといえば、
そんなことはなくて、

また明日」では

”ミミズ嫌い気持ち悪い・・・・・” なんという歌いだし!!
”ほらもうまたパンツ出てる、早くなおせ”・・・・・凄い歌詞!
そう思いながら聴いていると、
だんだん夕焼けをバックにした
薄幸の少女と、彼女を慕う男の子の影が頭に浮かんできて、
最後は胸がジーンとなってくる。

面白いアーティストだなと思います。

この不思議な感覚、なんなんだろう?

誰にでもある下心や、汚い部分を見せられ、
一緒にピュアな部分も刺激される?

そんなところかなあ?

とにかく、嫌いな人は嫌い、好きな人は大好き
見解が分かれるでしょうね。

きれい事ばかり言うやつには反吐が出る!
こういうタイプの方にお薦めします。


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