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銀杏のなぞ [自然]

すっかり秋らしくなりました。

東京の都心には、
たくさんのイチョウの木が植えられていまして、
今の時期、丸い実が地面に転がりはじめています。

ご存じ、銀杏。 

 

2010101001.jpg

子供の頃、バケツをもって公園へ行き
拾ってきては、家で

くちゃぁぁぁい! 

と言いながら、周りの実を洗い流した覚えがあります。

緑の種は、焼いたり、茶わん蒸しして食べると美味しいです。

実が臭いので、都会で嫌がられるイチョウですが、
なぜイチョウは実を臭くしてしまったんでしょうかねぇ?

リンゴやカキなど、大方の実のなる木は果肉を美味しくし、
中の固い種は食べられなかったり、胃で消化されなくして、
種の保存を図っているのに、

イチョウの場合は、果肉部分が食べられないうえ、
肝心の種を食べられてしまいます。

銀杏が臭くて食べられないのは人間だけかというと、
鳥は食べないし、哺乳類もアライグマなどの一部を除き
ネズミやタヌキなどほとんどが食べないようです。

重い実だから風で運ばれないし、、
根元にぼとぼと落ちて、
仮にそこから芽を出しても
親の木が光を遮ってしまいます。

意味がわかりません。

2010101002.jpg


食べられないよう臭気を出す仕組みにしたが、
種の中身を食べる人類の出現は
イチョウにとって想定外だった?

恐竜など太古の時代に生息した動物にとって
銀杏は美味だった?

諸説あるようです。

ただ、この効率の悪さは、
イチョウの木が長寿ということと
無関係ではないように思えます。

もしかしたら、恐竜が生きていた時代は
人間にとって臭くてたまらない世界
だったのかもしれませんね。


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