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お山の杉の子大きくなって [音楽]

目が痒い、鼻はじゅくじゅく、くしゃみが止まらない。
パーフェクトな花粉症です。
マスクとティッシュが手放せない毎日です。

花粉症の原因はいくつかあるようですが、
日本では大多数がスギの花粉によるアレルギーだそうですね。

先日のこと、
いつものように、くしゃみを連発していたらある人から、

「スギといえば、この歌、知ってる?」 と聴かれました。

むかしむかしそのむかし

椎の木林のすぐそばに


小さなお山があったとさ あったとさ


(「お山の杉の子」作詞:吉田テフ子、作曲:佐々木すぐる)



知っています。

「お山の杉の子」という童謡ですね。

近年はあまり歌われなくなったそうで、
今の若い人たちはほとんど知らないようです。

私も、数十年ぶりに思い出しました。
忘れている方も、

「これこれ杉の子起きなさい お日さまにーこにこ 声かけた 声かけた


あたりの歌詞で、メロディーが浮かんでくるのではないでしょうか。

この「お山の杉の子」は、戦時中の1944年(昭和19年)、
少国民歌の懸賞募集で1位入賞した作品だそうです。

戦時中に作られた作品だったことから、

戦後、放送、レコード販売が禁止されてしまい、
詩人のサトウハチロー氏が復活させようと、詞を改作。
それから、広く知られるようになったということのようです


改めて歌詞を読んでみました。


禿げ山に芽を出した杉の子が、周りの木にバカにされながら
今に見ていろ、いつか立派な大木になって見返してやる!

と反骨精神をテーマにしたポジティブな歌です。

戦後の日本は、戦時中に山から大量に木材が切り出されたため、
いたるところはげ山になっていて、
そこにスギを中心に植林が進められました。


また、この歌でいう「杉の子」は、
当時の子供たちをたとえていたわけで、

戦後、良く歌われた背景には、
将来子どもたちが立派になり、日本を背負ってほしいと、

大人たちが歌に願いを込めていたということもあったのでしょう。


それが、歌が出来てから60余年。

杉は大木になり、森林は確かに蘇りましたが、
一方で、花粉症という国民病を広めてしまいました。

杉の子にたとえられた子どもたちは、
その後、繁栄を謳歌し、

永田町あたりを眺めると、
一段高い場所から周りを見下ろす先生になっていたりするわけです。


鼻をじゅるじゅるさせてそんなことを考えていると、

ふと、こんな替え唄が頭に浮かんできたりするのです。

 

おとなになった杉の子が 

得意の顔でばらまくは


花粉の入った鼻薬 

みんなにくしゃみをさせまする させまする


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