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白川郷 [旅行]

白川郷へ行ってきました。 

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白川郷は、東京からのアクセスが悪く、
クルマで行くと、中央高速で松本まではスンナリ行けるものの
そこから高山へ出て、白川郷へと、
2度山越えしなければなりません。
なかなかストレートに行きづらい場所です。

名古屋からは道路が整備されているので
関西方面からのアクセスがいい。
このため、そちら方面からの観光客が多いようです。

関東の人は意外に行けてない場所かもしれません。

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そんなわけで、なんとかたどり着きましたが、
来てよかったです。

とにかく、景色が美しい!

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白川郷と言えば、
この地域にしかない合掌造りと呼ばれる
民家が建ち並ぶ独特の景観が有名です。

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しかし、この合掌造りの民家は、
半世紀前には、ダムの底に沈んだり、住みにくいため取り壊されたり、
急激に数が減少し、消滅の危機にありました。

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このため、研究者や外部からの訪問者の助言もあり、
1970年代に本格的に保存活動がスタート。

国の保存地区に指定されてからは
観光産業での収入が増え、
若者も村に戻ってくるようになり、

1995年の世界遺産に登録をきっかけにブレーク、
現在では年間150万人が訪れる
日本有数の観光地になっています。

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両手を合わせたような形で、”合掌造り”

なるほど。

二本の材木を山形に組み合わせ、
雪が下にスルスルと滑り落ちるよう設計されています。

角度は60度の急勾配。
分度器のない時代に、正三角形を考えたその知恵と技術が凄いです。

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村には、観光施設としている民家がいくつかありまして、

その一つがこの神田家です。

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入場は有料で、
中は、博物館のようですね。
ボランティアのお母さんが解説してくれます。

地元の言葉ですが、
話の内容が、すごく専門的なので
この人、何者?と思います。

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ここが2階。
かなり広いですね。

かつては養蚕のための場所として使われていたそうです。

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こちらは最上階。

ちょっとしたビルディングですぜ。

それにしても、こんな重い材木を
クレーンもない時代にどうやって積み上げたんでしょうかね。

しかも、釘やかすがいも使っていない、
豪雪地帯に合理的な構造で
かつ優れた免震構造となっているそうです。

先人の知恵って、素晴らしいですね。

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こちらは、お寺。明善寺。

この地区で一番大きな合掌造りの建物だそうです。

観光施設として、住職の住まいとして使用しています。

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こちらは有名な和田家

実際に暮らしている家の中が見学できます。

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白川郷に到着したときは、

日本の原風景を観たような
その美しさに癒しを感じましたが、

村を散策しているうち、
いい意味でのこの村の正体が見えてきました。

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建物は土産屋になっていたり、
飲食店だったり、
小じゃれた喫茶店で使用されていたり、

やはり観光地です。

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公民館は、景観を壊さないため、
展望台から見えないよう
松の木でカモフラージュされているそうです。

いろいろ綿密に計算されているんですね。

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では、最後に展望台にのぼってみましょう。

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最後に、白川郷の北にある荻町城址へ行ってみましょう。

えっちら、おっちら坂道を昇ること約10分。

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城址からの眺めは確かに絶景。

写真などで観たことのある景色です。

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でも、この美しい景色も地元の方たちの
涙ぐましい努力の結果なんですよねぇ。

電柱、電線が全くないのは、
すべて地下に埋設しているから。

観光産業で地元に仕事があり、
住民は、家の中には最新のウォシュレットがあるような、
きわめて文化的な生活を営んでいるわけで、

そう考えると、
白川郷は過去からの景観を維持しながら
実はうまく現代にマッチした未来村かもしれない

そう思えてきました。

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ひぃ

はじめまして。9月の中旬に白川郷に行こうと思っていて、
どんなところなのかな・・と検索をしていたらこちらのブログに辿り着きました。

東京から車で行く予定なのですが、
やはり行くまでにカナリ時間がかかりそうなので、一瞬違う場所に行こうかな・・と迷っていたのですが、お写真を拝見して、やっぱり行きたくなりました♪
by ひぃ (2011-09-02 03:28) 

Cliff

ひぃさん、コメントありがとうございます。

たしかに、東京からクルマで直行はきついです。
でも、行ってみる価値はあると思います。

クルマから下りて村を少し歩いただけでも、
きれいな風景に心が癒されますし、
自分が日本人だと再認識させられます。

行かれる時はお天気になるといいですね。^^

by Cliff (2011-09-02 22:31) 

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