広島の川を渡る その2 [旅行]
♪四番目の川は元安川
平和記念公園を北へ歩くと、
原爆ドームが目の前に現れます。
元安川は爆心地を流れていた川です。
写真左はレストハウス。
戦前は大正屋呉服店の建物でした。
爆心地にありましたが、堅固な建物で、
基本的な姿が残されていたため、
戦後修復され、
現在はレストハウスとして使用されているそうです。
右は動員学徒慰霊塔。
お賽銭を入れて、ぼたんを押すと、
録音テープが大音量で再生されるので、焦ります。
♪ピカドン川じゃけん 盆にゃなみだ川
世界遺産の原爆ドームです。
言葉がありません。。。
雀たちは自分たちの休んでいる場所がどんなところかわかっているのでしょうか。
わかるわけねえだろ!!と自分でツッこんで見ても、
シャレになりません。
正直、ショックを受けました。
現地に来ないとわからない、独特の空気があります。
原爆や、戦争や、死について、普段、軽く口にしてしまいますが、
もっと、重く受け止めないといけないと感じました。
原爆ドームの前で、
川は向こう側が本川、手前が元安川に分かれます。
その二股にかかる相生橋。
♪二股じゃけん、相生橋は思案橋
ドームから北へ道路を横断しましょう。
かつて広島カープの本拠地だった(旧)広島市民球場があります。
繁華街のど真ん中ですね。
カープは、今年完成したマツダスタジアムに本拠地を移転、
そちらが新しい市民球場になるので、
本球場は、2009年10月を最後に解体されるそうです。
球場の横には、チームの優勝と、
衣笠の連続試合出場記録達成の記念碑が残されていました。
そういえば、広島初優勝の瞬間を後楽園球場で目撃しました。
その時のおしゃもじがどこかにあるぞ。
さらに、さらに北へ行きましょう。
広島城の天守閣へも登ってみました。
欲張り屋さん?
広島城も当然のことながら、
原爆で焼け落ちてしまい、戦後復元されたものです。
現在、二の丸の櫓の内部が公開されていますが、
復元への執念みたいなものを感じました。
天守閣の最上階から街を一望。
こんな広いところが、
一発の爆弾で一瞬にして焼失してしまうんですからねェ。
北朝鮮は自分たちが何をやっているか、
理解してほしいですね。
自分たちだけ生き残れるとでも思っているのでしょうか。
城の東門を出たところに
「所得倍増計画」を打ち出した池田勇人元首相の銅像が。
「貧乏人は麦を食え」という発言が物議を醸した人ですが、
今、生きていたら、何ていうでしょうかね。
再び南下して、八丁堀をうろうろしてみました。
良さそうなお店が見つからないので、
広島駅へ向かうことにしました。
♪五番目の川は京橋川
♪長い川じゃけん、橋の数は11本
この川の景色も美しいですね。
東京は高速道路が川に蓋をしていますもんね。
東京が失った風景が広島にあります。
繊維問屋が並ぶ界隈を抜け、
♪六番目の川は猿猴川
「広島の川」では、
♪けつべた抜かれるけん 子供は泳がんのじゃ
と歌われています。
流れが速いという感じはしませんでしたが、
どの川も水量が多いので迫力がありますね。
荒神橋から広島駅のある方角を眺めてみました。
駅はもうすぐそこです。
「広島の川」は、最後に
「ピカドンの恨みが流れとるんじゃ」
と歌われていますが、
広島の人は、
そういうストーリーを知っているから、
川の景色を保存しているのでしょうか。
橋から見る川の風景は本当にきれいでした。
感動しましたよ。
さて、お好み焼きを食べに行きましょうかね。
おまけ
いや蛇足かな。(^^;>
駅ビル2階で、飛び込んだお店
おお井の「おお井焼き」です。
中は豚肉とイカ天?、そば、うどん、ピリ辛そばから選択
ネギがたっぷりかかっているのが特徴。
美味しかったです。
私は今年の3月に息子と行ってきました(原爆ドーム)
一瞬で破壊されるのには言葉もありません。
路面電車の本数がやけに多かったです^^
by 人間魚雷 (2009-06-07 23:57)
静かな平和な・・穏やかできれいな風景だからこそ伝わる空気の密度がありますね。
広い川、豊かな水量・・・流れ続けている水なのに変わらぬ風景が胸に染みますね。雀たちがいっそう可愛らしくみえます。一瞬であれ慰霊、鎮魂という気持ちがよぎるのであればすべての人が訪れるべき土地だと思います。とくに首脳と呼ばれる各国のトップの人々、若い人たちに。
by 酔いどれ天使 (2009-06-08 09:21)
☆人間魚雷さん
ご子息の感想をお伺いしたいところです。
広島は路面電車が脇役ではなく主役という感じがしますね。
by Cliff (2009-06-08 22:03)
☆酔いどれ天使さん
「広島の川」という歌を知っている方は少ないでしょうけど、
写真を見直しながら聴くと胸に深く染み込んできます。
本当に、静かで平和で穏やかで美しい。
つい、原爆ドームばかりに注目してしまいますが、
この六つの川の風景や町並みとセットで観ると
より感じるものが多いように思います。
おっしゃる通り、すべての人が訪れるべき土地だと思います。
by Cliff (2009-06-08 22:13)