九段から飯田橋 [タイムスリップ]
100年前の東京の写真の現場に行ってみる、
”タイムスリップ定点比較シリーズ”
皇居の北側、大学発祥の地を中心に歩いてみました。
今回は九段から飯田橋。
まず、最初の一枚は、
九段の坂の上から、
東の方角、神保町、小川町方面を写した写真です。
2008年7月12日の九段上。
かつては、この靖国通りに都電が走っていて、
ここに、九段上という停留所がありました。
明治時代の地図を見ても、
市電の線路が書いてあるし、
かなり昔から、開けていた場所なんですね。
ただ、写真では線路が見えませんね。
なぜなんだろ??
もっと、遠くの町並みが写っていれば、よかったのですが。
100年前の江戸っ子の目に、
どんな景色が映っていたのか、気になります。
ところで、
九段といえば、靖国神社。
ちょうど、「みたままつり」の準備で、
飾りの黄色い提灯と
露店がたくさん出ていました。
今回は、靖国神社はスルー。
九段から飯田橋方面に向かって歩いてみました。
このあたりは、日本の〇〇発祥の地、
という場所が多いですね。
そんな場所の一つ。
日本赤十字社発祥の地。
1877年、西南戦争の時、
元老院議員・佐野常民が「博愛社」を設立したのが始まりだそうです。
今は記念碑だけです。
さらに、
そこから、北に歩いてすぐ。
国学院大学、開校の地があります。
写真は、明治末期の”國學院大學”の正門。
今は東京メトロの飯田橋駅の入口になっています。
解説には、
「飯田町五丁目にあり明治二十三年七月皇室典講究所付属として設置したるに始まり三十七年四月専門学校令により今の校名に改む」
とあります。
神職の学校というイメージがある國學院、
日本で最も伝統のある大学の一つです。
しかし、この辺りも変わりましたねぇ。
子供のころは、貨物のターミナル駅だった記憶がありますが、
今は、再開発され、
高層ビルの並ぶオフィス街に変容してしまいました。
さて、次回は名門私学の発祥の地を訪ねてみます。
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