走る日ハムの不思議＆交流戦がなかったら！？

突然、日本のプロ野球の話になりますが、

パリーグは8月２４日現在、北海道日本ハムが
2位千葉ロッテに４ゲーム差をつけて首位を突っ走っています。

ちなみに、順位はこのようになっています。

　チーム 　　勝 　敗   分    率       差
日本ハム　　62　46　4  .574　　 --
ロ ッ テ　　　55　47　7　.539　　4.0
ソフトB　　　 58　50　3　.537　　０.0
西　　武　　　53　56　2　.486　　５.5
楽　　天　　　50　60　2  .455   　3.５
オリックス　　49　60　4  .450   　０.5

4月に東京ドームで見た日本ハム打線は、
華のある新庄と頼りになる小笠原が抜けてしまい、
地味になったなぁ～、という印象で、
とても優勝争いできるチームとは思えませんでした。

実際、現時点でのチーム本塁打数５９は、12球団最少。
最下位のオリックスでさえ99本打っているのに、
ピストル打線もいいところ。
巨人の１５３本とは94本も差があります。

総得点の３８７という数字も12球団最少です。
ロッテとは１００点以上差がついています。

では、チーム防御率の３．１４という数字がダントツかというと、
ソフトバンク(３．０８）の方が上回っているし、

不思議です。

なんでこれで首位なの？？？

そんな疑問が沸いてきまして、
久しぶりにまじまじと数字を見ていたら、
日本ハムの６２勝のうち、
一点差勝利の試合が２０試合もあることがわかりました。
二点差での勝利も１９試合。
接戦に異常に強い。

逆に一点差負けは１０試合しかありませんが、
そのうち５試合が交流戦。
日本ハムは、交流戦で５敗でしたから、
すべて一点差負けということになります。

リーグ内では、投手の驚異的な粘りで貧打をカバーし、
少ない得点で、効率的に勝ち抜いてきたことが数字から伺えます。

やはり、ダルビッシュの完投数１０が光っていますね。
恐るべき安定感。まさに救世主状態です。
ダルビッシュ、武田勝、グリンが投げるときは
３点取れば勝てるというのは大きい。

一方、我がホークス投手陣は、
杉内、和田が活躍していますが、ムラがあっていけない。
一点差勝利も１０試合しかありません。
粘りが足りないということでしょうか。

でも、感覚的に、日ハムより弱いという気がしていないんですよねぇ～。
実際、ここまでは勝ち越しているし。

やはり交流戦が大きかったか？
そう思い、「もし交流戦がなかったら」
の順位を出してみました。

  チーム     勝    敗    分　    率         差       交流戦
ソフトB　    47　 37 　3　　.560 　　 --     11-13-0
ロ ッ テ　   42　 37　 6　　.532 　　2.5    13-10-1
日本ハム   44　 41　 3　　.518 　　1.0    18- 5-1
西　　武     44　 41　 2　　.518 　　0.0      9-15-0
楽　　天     39　 48　 1　　.448 　　6.0    11-12-1
オリックス   37　 49　 3　　.430 　　0.5    12-11-1

ホークス首位じゃんか。。。

西武も十分首位争いに加わっています。

交流戦対策をしっかりやっておかないといけませんでしたね。

ちなみに、セリーグは、24日巨人が広島に不覚を取って
再び中日が首位に立っていますが、

　チーム　  勝　 敗   分 　率    差
中　　日　  59  48   2  .551   --
巨　　人　  62  51   1  .549　　0.0
阪　　神　  56  50   3  .528　　2.5
横　　浜　  52  52   1  .500　　３.０
広    島　   45  63   1  .417　  ９.０
ヤクルト　  44  62   0  .415　　0.0

阪神が背後から迫ってきて、三つ巴になっています。

セリーグも　「もし交流戦がなかったら」 順位表を作って見ると、 

　チーム　 　勝　　敗　 分　　率   　　差　　　　交流戦
阪　　神 　　47　 36　 2 　.566  　 -- 　　　9 -14-1
中　　日 　　47　 37　 1 　.560　  0.5   　12 -11-1
巨　　人 　　47　 42　 1 　.528　  2.5   　15  - 9
広　　島 　　40　 45　 0 　.471　  5.0 　  　5  18-1
横　　浜 　　38　 43　 0 　.469　  0.0 　　14  - 9-1
ヤクルト 　　33　 49　 0 　.402　  5.5 　   11 -13

とっくに阪神が首位
なんですよね。

いずれにしても、これからプレーオフまで睨んでどう戦うか、
セ・パともにおもしろくなってきました。

コメント 8

西武はね、交流戦でアレがあったからね、アレが！
なんだったんだあの悪夢の１０連敗！
まあこのところまた調子悪いんだけど・・・・
大輔の抜けた穴ったってそんなに大きくないよねえ？
大輔だけじゃないんだよね。豊田も抜けたし・・・
でも一番の大きな穴は大輔より前２００３年にヤクルトに金銭トレードされた
鈴木健選手がいてくれたら・・・・・っておもうんです。
清原のあと４番をを打つ数少ない日本人選手といわれた健ちゃん。
ちょっと・・・ガンダム芸人の土田に似ているけど・・・
西武は選手の入れ替わりも少ない穏やかなチームだったんだけどねえ。
お金なくなって人がいなくなって勝てなくなって・・寂しい。
by 酔いどれ天使 (2007-08-25 16:52) 

勝ちに行った試合を落とさないことが重要な気がしますね。
で、やはり野球は投手力ってことでしょう。
チーム防御率はソフトバンクより下ですが、数字には表れないしぶとさみたいなのが上なんではないでしょうか？
って、Cliff さん、すいません！ 私もSB優勝を予測していましたし、日ハムが連覇はほぼないだろうと思ってました。
by Gamaoyabeeeen (2007-08-26 00:44) 

野球オンチなのですが、こうしてデータで分析しても楽しめるスポーツって野球くらいでしょうか？何かこう・・・完成されたスポーツ、という感じがいたしますです。＾＾
by まめぞう (2007-08-26 06:46) 

☆酔いどれ天使さん

ドームの名前もケチが付いちゃいましたしね。
でも、西武も地味になったわりには頑張っているほうですね。
中島がいいですよね。
炭谷あたりもっと目だってほしいですが、
有望な選手はいるし、来年は良くなるのではないでしょうか。
あと、伊東監督の体重が気になります。
by Cliff (2007-08-26 16:52) 

☆がま親分さん

そうですね。
勝つための条件として、投手力がかなりの部分を占めるというのがよくわかります。
日ハムのしぶとさは、日本一になった経験と自信から来るのでしょうね。
SBは数字はいいのに勝負どころで根性なしになるのは、
ケータイと同じで打線が繋がらないのが問題かな？(笑)
by Cliff (2007-08-26 16:59) 

☆エルモさん

数字が好きなのはアメリカ人ですね。
アメフトなんかも細かいですもの。
でも、野球の場合、球場の大きさなんか
ばらばらで意外といい加減です。

記録については、日本のプロ野球の場合、
大リーグに選手が行くようになってからは
通算成績のステータスが下がってしまいましたね。
３０００本安打の張本が大リーグへ行く選手を、
批判的に言いたくなる気持ちもわからないでもないです。

あれ？ポイントがずれたかな？
by Cliff (2007-08-26 17:07) 

たぶん序盤飛ばしすぎた反動だと思うんですよね＞鷹の失速。
この辺は日替わりオーダーがデフォのチームを見てるからあれなんですが。
それでも大崩れしないのはさすがだと思いますよ。

ハムの勝負強さは数字にも出てる通りですね。
先発がしっかりしてるからロースコアゲームはやりたくないもん。
それから足を絡ませる攻撃がうまくなりましたよ。
でなきゃ新垣の暴投で2得点なんて・・・(以下略)

ゲーム差ついてるけど、この状況ならまだわかりませんな。
鷹ともハムとも試合数残してるからねぇ。
by (2007-08-27 15:04) 

☆放蕩息子さん

確かに、シーズン当初はいい感じでしたが、
打線では松中と多村の働きが期待以下なのが・・・
彼らがもっと打っていればもっといい位置にいたんですけどね。
崩れていないのは、杉内の頑張りが大きいと思います。
ハムはおっしゃる通り試合運びがうまくなりましたね。
あと、札幌ドームのあの雰囲気も効いていると思います。
いずれにしても、西武も手強いしまだまだわかりませんね。＾＾
by Cliff (2007-08-27 21:26)