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日比谷 [タイムスリップ]

明治45年(1912年)に発行された「東京名勝図絵」という写真集に載っている東京各地の古い写真の現場を見に行く、”タイムスリップ・定点比較”シリーズ。
今回は日比谷です。

東京の人にはお馴染みの日比谷の交差点です。
写真は北西の向き、皇居方向を写したもので、おそらく左の二両連結の市電の向こうが日比谷公園ではないかと思われます。

当時の日比谷の交差点は十文字ではなく、市電は銀座からここでカギ型に曲って、桜田門方向へ走っていたようです。撮影ポイントは、右に市電が見えるので、今の交差点より一本南の道かなと思いましたが、遠景から推測するに、やはり今の交差点付近ではないかと思います。

 

 

ところで、私が小さかった頃、日比谷といえば映画街のある場所でした。
昭和30年代の庶民の娯楽といえば「映画」、私は、港区芝に住んでいて、映画好きの父親に連れられ、映画を観にここへよく来ました。都電は2番。
入り口に日比谷映画、あとスカラ座、スカラ2、みゆき座などの東宝直営の映画館が並んでいました。
寄席もありました。
当時、休日は人で溢れていましたが、今は・・・


  

日比谷映画のあった場所には、日比谷シャンテが建っていますが、土曜日のお昼にしては人通りが淋しい。
子供づれの家族がたくさん歩いていたのは、遠い昭和時代の話になってしまったようです。

スカラ座とみゆき座はおしゃれなビルの中で一応健在です。

  

 
次は、日比谷公園へ行ってみましょう。

 

東京地方は、木曜日に梅雨入り宣言が出て、今日で2日経ちましたが・・・・・

 

もう梅雨明けかよっ!!

と、突っ込みたくなるような天気。
暑いよお!!

というわけで、木陰に入って、

100年前の日比谷公園の写真で紹介されている鶴の噴水のところまで来ました。 

この鶴の噴水、明治38年頃、東京美術学校(現在の東京芸大)の津田信夫、尾崎雪声両氏に製作依頼したもので、公園等の装飾用噴水としては日本で3番目に古いものだそうです。
(ちなみに一番は長崎の諏訪神社)
台座は当初銅製で、戦時中の金属回収で石製に変わっているとのことです。

でも、この空間ではタイムスリップできそう。

          

 

 つづいて、音楽堂 

 建物が変わっていて、自信がありません。
たぶん、このあたりだと思うのですが・・・。
100年も経つと、さすがに公園の雰囲気も大分変わりますねえ。


 

最後は、ちょっと日比谷公園の南のはずれ。
写真は、内幸町の日本勧業銀行。
明治30年に農工業者に低利長期資金供給を目的として設立された銀行です。


今は・・・

みずほ銀行の本店ですね。前の第一勧業銀行。
う~む、巨大だ。

(つづく)

 


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コメント 2

まめぞう

参りました。さすが本家!
精進いたしますです。m( __ __ )m
日比谷公園は年月を経て良い感じになってますね。僕が子供の頃はちょうど70年安保で、このあたりは騒然としていましたっけ。^^
by まめぞう (2007-06-17 06:36) 

Cliff

エルモさん、おはようございます。

暑いですねえ。
日比谷公園も昔に比べ、きれいになって、こざっぱりした感じです。
意外と平日の方が人が多いのかもしれませんね。
by Cliff (2007-06-17 08:45) 

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