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広島陸軍被服支廠 [街歩き]

週末、広島へ行きました。

広島には、以前から行きたいと思っていた場所がありまして...
ただ、この日はお天気が悪く、
傘をさして、カメラを提げてのお散歩は、体力的にきつい。

しかし、めったにない機会なので決行しました。

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広島駅から広電5番に乗り、猿猴川を渡り、
皆実町六丁目で下車。

交差点から東へとテクテク進むと、

こう言っては失礼ですが、
街外れ感漂う、殺風景な交差点に着きました。

下の写真、遠くに見えるのは比治山。

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こんなところに、遺跡のような建物はあるのだろうか、
道を間違えたかな?

そう思いながら、裏通りに入ると、
住宅地の一角に、その巨大な建物は忽然と現れました。

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元広島陸軍被服支廠。

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被服廠とは、軍用の服や靴などを製造する工場のことです。

広島の被服廠は、1905年(明治38年)開設、
軍服、軍靴、マント、飯盒、小刀まで
陸軍で使用する物資を広く降り扱っていたそうです。

現存している4棟の建物は、1913年(大正2年)の竣工だから
今年が、建てられてちょうど100年目。

記念すべき年なんですが。。。 

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第二次大戦後、敷地の多くが公務員宿舎用地や学校用地に転用され、
被服廠の建物は、4棟を残し解体されてしまいました。

残った4棟のうち1棟は学生寮で使用され、
残り3棟は日通の倉庫になっていたそうですが、

現在は未使用状態になってしまっています。
要は廃墟状態。

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現在は県が所有し、
過去に再利用のアイデアがいろいろ出たものの、、
維持費、耐震補強の費用などがネックとなり、
なかなか、いい利用方法が見つからないとのことです。

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それにしても、長い直線の道路に沿って、
古くなったレンガの建物が連なっている風景は壮観です。

今のままでも、十分観光地として行けますよ。

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被爆建物

特に、原子爆弾の爆風で歪んだという窓の鉄製扉が、
そのまま残っているというのが生々しい。


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大戦から70年が経過し、
当時の貴重な建物、戦争の貴重な資料が、
住宅街の中に無造作なまま残されていることに驚きますね。

建物の中を見られないのは残念でしたが、
外観だけでも十分に見る価値があります。

是非、保存してもらいたいです。

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