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風立ちぬ [映画]

宮崎駿 監督作品、「風立ちぬ」を観ました。

予備知識を持たず、特に大きな期待もしない。
話題作を観るときは、いつもこういうスタンスで臨んでいます。

まあ、単に横着をしているだけなんですけどね。。。

感想。
気になるシーンもありましたが、良かったです。
100点満点で、80点くらいかな。

何より映像が絵画のようでキレイ。
雲や空の色や景色を眺めているだけで十分楽しめます。

舞台は、関東大震災から太平洋戦争へ突入する1920~30年代。
この時代については、
戦後の日本では、評価することから逃げてしまい、
近隣諸国への気兼ねだけが先行したため、
全否定されてしまった感があります。

こういう面倒くさくなる部分は避けるためでしょうか、

主人公の堀越次郎は飛行機造りに没頭出来る環境、
妻菜穂子は結核を患い、黒川家の離れに隔離、
二人とも、初めから時代の激流に呑み込まれない
特別な存在になっています。

過去のこの時代を描いた映画やドラマでは、
主人公の友人が特高に捕まったり、
婚約者に赤紙が届いたり
描き方が左から目線(といったら言い過ぎか)
になりがちでしたが、

この作品では、その目線が左右どちらにもならないよう
気を使っているように感じました。

主人公は周囲の出来事にいちいち振り回されない。
あくまでも飛行機作りのオタクの話だよ、と。
主人公の感情の起伏のない話し方も
この流れで考えると、納得できるものがあります。

途中の旭日旗が振られる場面は韓国ではNGでしょうね。

あと、やたら喫煙場面が多いことに、批判的な意見もあるようです。
私は人間が古いので、特に違和感を覚えませんでしたが
病気で寝ている妻の横で喫煙する場面は、
必要なかったんじゃないかな?

禁煙が当たり前になった今の時代への、
タバコ好き頑固じいちゃんの無駄な抵抗に映りました。

まあ、いろいろな見方や意見があるでしょう。

はっきり言って、このアニメは子供向けではない。むしろ、ご年配向きの作品だと思います。


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