上野を歩く① 上野公園 [タイムスリップ]
明治四十五年に発行された「東京名勝図絵」(ともゑ商会発行)
に掲載されている写真をもとに、現在その場所がどうなっているか訪ねて歩く
タイムスリップ定点比較シリーズ。
今回は上野公園へ行ってきました。
上野公園の開演は1876年ですから134年前ですか。
上野の山に彰義隊が立て篭もった戊辰戦争の8年後です。
敷地が1890年に御料地として宮内省の管轄になり、
1924年、当時の東京市に払い下げられた経緯から
正式には「上野恩賜公園」といいます。
上野公園といえば、
お花見シーズンには必ずニュースに登場する
東京で最も庶民的な公園の一つです。
100年前も、東京の名所だったので、
現在でも多くの写真が残っているそうです。
下の写真。解説は上野公園の入口となっています。
現在では、山手線の上野駅を出て東側から入園する人がほとんどですが、
正門は南側にあります。
ということは、ここでしょうか?
このあたりは一時、雰囲気悪かったし、
訪ねたのは久しぶり。
今も、ホームレスの人が多いですね。
階段を上がって
ご存じ、高村光雲作、西郷隆盛の銅像。
銅像を見た夫人が、似てない、
浴衣姿で散歩はしなかった、と言ったとか
愛犬ツンは雄犬ではなく、雌犬だとか
過去、何かと話題に事欠かなかった銅像です。
手前の柵も当時と同じですよね。
銅像の横には、彰義隊のお墓があります。
一回、山を西側に下りましょう。
不忍池です。
夏になると水面が蓮でしきつめられます。
この風景は今でも見られますね。
この写真を撮影した季節もそのころでしょうね。
夏にもう一度来てみるかな。
不忍池から東照宮へと上がる参道の階段。
長年、東京に暮らし、上野公園へも何度も来ている私ですが、
この階段は知りませんでした。
公園の西側は人影がまばら。
上野の東照宮へ来ました。
ぼたん園が有名です。
現在修理中
遠くからきれいに見えた建物は絵でした。
さて、次は花見の名所として紹介されている
公園内の写真ですが、
どこで撮影されたものかまるでわかりませんね。
この写真、向こうに建物が見えますね。
清水観音堂ではなさそうだし、
ならば、今の動物園か。
しかし、動物園の入口へは緩い下り坂になっているから、
地形が違いますよね。
池田屋敷の黒門か。
ならばこの位置。
違うだろうなあ。
わかりません。
もう一枚。
こちらは、遠くにドームらしきものが見えます。
となれば、帝室博物館か表慶館でしょう。
帝室博物館は、現在の東京国立博物館です。
ということは、このあたりかな?
震災や戦争を経て、道路付きも変わってしまっているし、
わかりません。
公園内を、うろうろ歩きまわって疲れてしまいました。
ところで、
上野公園には、野口英世の銅像があります。
こちらへお越しの節は、どこにあるか探してみてください。
ヒントは科学
(つづく)
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