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夜行バス [旅行]

週末、関西へ行きました。

2010042413.jpg

仕事ではなく、ただの一人旅。
出発して帰宅するまでの所要時間は約24時間でした。

主な目的は、サッカー観戦でしたが、
時間に余裕があったので、
あちこち観て歩くことができました。

その間、アクシデントなどもありまして、
濃密な24時間だったので

とりあえず、数回に分けて
blogに書き留めておくことにしました。

往路は夜行バスを使いました。
片道3500円の格安ツアーです。

金曜日、仕事を終え、
一旦帰宅し、食事をとり、支度をし直し、

バスが出るという、
新宿都庁前の駐車場へと向かいました。

2010042401s.jpg乗りこんだバスは、一言でいえば
小学校の遠足のバス。

補助シートがあって、狭い座席に二人掛け
シートが固く、足元も窮屈
足をを伸ばせない。
網棚も幅が狭く、私の膨らんだリュックは上に乗せられません。

覚悟はしていましたが、
これはハードだ、と思いました。

7000円でリムジンバスにすればよかったと
後悔しても後の祭り。

贅沢を言える料金ではないし、
我慢しようと覚悟を決めました。

とにかく、エコノミー症候群だけは避けたい。
身体の位置を変え、血が偏らないよう
注意しなければなりません。

私の隣は、若いサラリーマンが座りました。
なかなかのイケメン。
彼も、この狭さには戸惑いを隠せませんでした。

その彼が出発前になり、

ごそごそカバンをあさりだしました。

「どうかしましたか?」

「指輪が見つからないんです。」

床に落としたのかもしれません。
一緒に探してあげましたが、
結局見つかりませんでした。


いよいよ出発時刻。
しかし、バスはなかなか動かない。

近くまできて迷子になっている乗客がいたようです。

結局15分ほど遅れて出発。

東名高速を西へ西へ。
オレンジ色の光が流れていきます。

さて、どうやって時間を過ごしましょうか。

読書灯は使えないし、
すぐに消灯時間になってしまうというし、
睡眠薬代わりに持ってきた文庫本が読めないのは誤算でした。
音楽を聴くくらいしかやることがない。

仕方がないので、
隣の兄さんと、世間話。

聴けば彼は遠距離恋愛中で、
これから大阪へ彼女に会いに行くとのこと。
うらやましいったらありゃしない。

そういえば乗客には、
派手な格好の関西弁の姐さんもいるし、
私と同年代の男性もいる。

いろいろな人間模様がありそうです。

アメリカ映画に出てくる長距離バスみたい、

Supertrumpの "It's Raining Again" のPV

を思い出しました。

彼の大阪滞在は半日だけで、
その晩、またバスでとんぼ返りするとのこと。

では、さきほどなくした指輪は?

「はは、安物ですから」

頭をかきましたが、
本当に大丈夫なのかいな?

持ってきたお菓子を分け合いながら
きついね~、
とか二人でぼそぼそ文句をいいながら、

夜中の東海道をバスは走る。

眠れませんね。

2010042402s.jpg午前2時、日本平パーキングエリアに到着。
停車時間は30分。

やっと足を伸ばせるわいと、
外へ出ようとしたら膝が痛い。

隣の兄さんは、ハイウェーの光がまぶしいと、
アイマスクはないかと
売店へ歩いて行きました。

どうやら置いていなかったようです。

真夜中の売店は閑散としていましたが、
なぜか駐車場はほぼ満車。
それもトラックより、乗用車が多い。

高速料金が1000円になってから、
車中泊で旅行する人が増えたと
聞いてはいましたが、これほどとは。
驚きました。

添乗員と思っていた男性が、
ここからバスを運転。
先ほどまでの運転手は後ろで睡眠。

なるほどね。
しかし、さすがプロ。
ドライバーが眠りにつくのが早いこと。

こちらも、なんとか眠っておかないと後がきついので、
目を閉じてみますが、
シートの固さが気になって眠れない。

隣の兄さんは兄さんで、お尻が痛いと嘆く。

2010042403s.jpg



午前4時半、土山サービスエリア。
PA,SAはトイレがどこもキレイになりましたね。
夜明け前、東の空がぼんやり明るくなってきました。

隣の兄さんはいつのまにか濃いサングラスをかけ、
吉川晃司の若いころのような顔で座っている。
外が明るくなり、もう眠れません。

そうこうしているうち、バスは京都駅へ。
予定より30分以上早く到着。

ここで10人ほどがバスを下りました。

2010042405s.jpg

 

次からは、京都までにしようと思いました。
リムジンの夜行なら、大阪と京都では京都の方が安い。

ここまでくれば、もうあと少し。
大阪府に入り、夕方に行く万博の競技場、

2010042407s.jpg



淀川にかかる阪神電車の鉄橋。

朝日がまぶしいです。

2010042410s.jpg



いよいよ、梅田が見えてきました。

隣の兄さんがポツリ

「景色が東京みたいだなぁ」

「え!大阪初めてなの?」

「そうなんです。景色が秋葉みたいですよね。」

そう言われてみれば、そんな気がしないでもありませんが・・・

2010042411s.jpg


梅田到着、6時40分。


終点のナンバまで乗るという兄さんに

「彼女とうまくやれよ」

と言い残して別れました。

あ~、疲れた。

しんどかったけど、
これはこれで楽しかったですね。


モーニングコーヒーを飲んで、
しばらく休憩して

次の目的地へと向かいました。

2010042412s.jpg


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コメント 4

ほうとうむすこ

夜行バス、大垣夜行とともにお世話になりました。
関西圏が大半だけど、最後に乗った下関行きが最長かな。
乗り物で朝を迎えるって、結構楽しかった記憶多々ですね。


by ほうとうむすこ (2010-04-26 15:19) 

Cliff

☆ほうとうむすこさん、こんばんは

下関まで夜行バスは、きついですねぇ。
リアルにわかりますよ。
バスは途中で休憩があるし、
そういう意味ではぶっ通しで座る新幹線より
気分転換しやすいかもしれませんね。

夜行バスは、身体がきついけど楽しいことも多いですね。^^
by Cliff (2010-04-26 21:57) 

酔いどれ天使

深夜バスの旅!知る人ぞしる「水曜どうでしょう」の名物企画です!!
彼らは「深夜バスだけの旅」もやっているし、韓国でも深夜バスに乗っていました。車内の湿気や、椅子の座り心地の悪さでお尻が痛いとか、髪がぐちゃぐちゃとか・・・さんざんな目にあっていましたよ。
「はりまや号」とか「オレンジエクスプレス」とか中でも「はかた号」はキングオブ深夜バスなんだそうです。
by 酔いどれ天使 (2010-04-29 03:34) 

Cliff

☆酔いどれ天使さん、こんにちは^^

>深夜バス
これは、いやいや乗ったら絶対苦痛ですね。
何があっても驚かないという覚悟が必要です。(大袈裟)

乗ったバスはキングオブ深夜バスではありませんでしたが、
早朝、バスを降りたとき、妙な達成感がありましたね。(笑)
by Cliff (2010-04-29 18:02) 

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