解体ピアノ [音楽]
4月に、音楽活動の終了を発表した
倉橋ヨエコの最後のオリジナルアルバム
「解体ピアノ」を聴きました。
倉橋ヨエコの最後のオリジナルアルバム
「解体ピアノ」を聴きました。
執念、情念、怨念のヨエコ・ワールドは健在ですが、
名作「モダンガール」「東京ピアノ」のような統一感がない。
”解体”というより、
爆発して360度に破片が飛び散った瞬間のような感じがします。
うまく表現できませんが、
アーティスト倉橋ヨエコを、因数分解したようなアルバムですね。
一曲目の「鳴らないピアノ」は、美しく物悲しいナンバー。
彼女は本当に素晴らしいメロディーメーカーです。
「依存症」「裏目の女」や、「友達のうた」など、
サバダバダのヨエコ節全開の曲も収められていますが、
矢野顕子の「春咲小紅」を思い出させるテクノっぽい「春待ちガール」
太陽の下で聴いた方がよさそうな、「恋予報」「バルンの不思議の旅」。
なぜか35年前の小坂明子の大ヒット曲「あなた」のカバーバージョン。
昭和40年代の歌謡曲の匂いプンプンの「雨の羽生橋」など、
一つ一つの歌は聴きごたえがあるものの、
それぞれが、別の方角を向いているような気がします。
一つ一つの歌は聴きごたえがあるものの、
それぞれが、別の方角を向いているような気がします。
7月の東京でのライブを最後に、
8年間の音楽活動を終了するとのことですが、
この才能を埋もれさせておくのはもったいないですねェ。
ヨエコワールドは終わりでも、
違った形で、再び日本の音楽シーンに登場するような予感がしています。
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