放送禁止の歌 [ラヂオ]
22日の夜、TBSラジオの特別番組「TABOO SONGS~封印歌謡大全」を聴きました。
(前の記事のコメントから途中から聴いたのがモロバレですが…(笑))
”放送禁止”の歌。正確には「要注意歌謡曲」と呼ぶそうです。
”放送禁止”といっても、お上から強制されたわけではなく、あくまで民放各局が、歌詞が不適切だ等の理由で放送を自粛していたのが実態だと聞きました。
今回、こうした長い間放送されずに封印されているレアな歌が一挙に放送されるということで、ネットなどでは大変話題になっていたようです。
この日は、つぼいのりお「金太の大冒険」、山平和彦「放送禁止歌」など20曲が放送されましたが、初耳ではない曲も多かったですね。
結構、発売当初は深夜のラジオで流していたような気がします。
久しぶりに聴いた克美しげるの「さすらい」はいい曲ですねぇ。
放送する側としては、番組名を”TABOO SONGS”と銘打ち、いくぶん身構えていたのかもしれませんが、聴いていてどうってことなかったですね。
少なくとも私にとっては…。
なんで、放送禁止なの?という歌もありましたが、
要するに薬局に置く薬みたいなもので、強い薬は誰もが買えるドラッグストアでは売るな!というような議論だと思いました。
「放送禁止」という表現が、検閲を受けたみたいな、悪いイメージを想起させますが、たとえば下ネタソングのように子供に聞かせたくない歌もあるし、これらを子供が聞く時間に流さない、といった約束事をつけることはありだと思います。
一律に自粛してしまったことは行き過ぎ。
むしろ、これまでの基準が曖昧だったことが問題でしょう。
さすがに、岡林信康の「手紙」は重いな、と思いましたが、これも60年代後期の社会・文化を知る世代の体内にある抗体が反応しているだけで、もっと下の世代には「五木の子守唄」のような”名作”扱いでいいのかもしれません。
この日のMCの石橋春海、宇多丸のようにメディアに精通している人間が、番組のなかで「放送禁止はおかしいよね。」といったところで、わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない。
この日のリスナーも、ポジティブにダイヤルを合わせたある程度メディアリテラシーのある人たちだろうし、そういう人たちが仮にこの放送を「快挙だ!」と評価したとしても、予定調和の世界ではないですかね。
そう考えると、逆に”放送禁止”の歌でも、お約束事付きで流すならラジオの場合ありかな?
量販店ではない多少専門店的なメディアとしてラジオは生き残れるのかな?
そんなことを考えながら聴きました。
面白かったです。
TABOO って、よくわかんないですね・・・。
この言論の自由の国で。
売春はダメだけどソープならOKみたいな感じもしますね。
公共の電波ではダメでも、街角やライブハウスで歌う分には関係ないでしょうしね。
by Gamaoyabeeeen (2007-07-23 23:49)
なんだか・・食い足りないっていうか・・・・
もう少し整理して欲しかったけどな。
この手の本をよんだことがあるので放送禁止といってもじつは
「自主規制」なんだと言うことは知っておりました。
差別する社会に抵抗するための歌なのに
「差別」を歌っているから放送できない・・・というのは今も理解できないけど
もっとはっきりとした理由で放送できないものもありますよね。
ある「特殊な家族」を揶揄した歌であるとか・・・。
予告の部分で一番「へ~」とおもったのが「何日君再来」が日本でも放送できない曲だったと言うことだったんですけど・・・・
それ、放送の中で出てきました?
中国では「君」と「軍」の発音が似ている事から日本軍が戻ってくることを祈る売国奴の歌である、と言われてきた歌です。
テレサ・テンも歌っていましたが中国では彼女は「黄色的歌手」と呼ばれていました。日本語で言うと「ピンク歌謡歌手」かな。もっとも民衆にはにんきがありましたけどね。
by 酔いどれ天使 (2007-07-24 00:17)
>がま親分さん
<公共の電波ではダメでも、街角やライブハウスで歌う分には関係ないでしょうしね。
だから、公共の電波に乗せる必要はない、という考え方もあるでしょうね。
でも、事なかれ主義が蔓延すると、些細なことまでTABOOにしてしまい、窮屈な世の中になってしまいますよね。
テレビほど規制に縛られず、ネットほど粗雑ではないラジオという存在が見直されるかもしれないと思ってます。
by Cliff (2007-07-24 00:18)
>酔いどれ天使さん
確かに、「手紙」と「丸の内ストーリー」を同列で扱うのは無理がありますよね。こういうのは、セクハラと同じで、発信する側の論理ではなく、受け取る側の感覚が尊重されるので、ともすると管理する側が過剰反応しやすいんですよね。自粛することそれ自体を否定するわけではありませんが、少しは「あそび」の部分がないと、つまんないです。
よく食中毒と免疫の関係にたとえられますが、全員に免疫をつけろというのは無理だし、ちょっと毒のあるものは免疫のある人に自主的に集まってもらうという方が現実的なんでしょうね。
by Cliff (2007-07-24 00:49)
お早うございます!^^
じつはMDに録って、まだ聞いていなかったりします・・・σ(^_^;)
放送禁止って、倫理委員会みたいなものがあって、自主的に決めているものでしょうか?そういえば法的に裁判などやって、これを放送することを禁ず、なんてのは聞いた事がないですよね。いっそ裁判沙汰になったら面白いかも?控訴があったり差し戻しがあったり・・・その間延々と電波には乗る・・・あ、でも裁判が終わる前にリスナーが飽きて自然と電波から消えるでしょうけど・・・^^;
by まめぞう (2007-07-24 06:14)
>エルモさん
放送禁止歌といっても、誰が聴いてもこれは無理というものから、なにかの都合でかけられなくなってしまった運の悪い作品までかなり範囲が広く、本来ひとくくりにできないんでしょうね。
裁判もおもしろいですけど、今は労力の無駄かもしれません。
テレビとラジオ以外の方法で作品を公表することはできるし、最終的に聴きたい曲かどうかを決めるのは視聴者やリスナーですもんね。
「放送禁止」が逆に作品のブランドになってしまうことも考えられますよ。
by Cliff (2007-07-24 22:31)
この番組は聴いてなかったのですが、ピンクレデイの「SOS」
が放送禁止歌と知ったときはビックリしました。
追伸
度々のさかのぼっての書き込み、申し訳ありません。
もっと早くこの場所を知っていれば・・と後悔してます^^
by 人間魚雷 (2009-01-23 00:57)
☆人間魚雷さん
私のところは、もともとがメモランダムですから、
あまり気になさらないでいいですよ。^^
古い記事に忘れたころにコメントがついたり、
訪問者が突然増えたりすることがあって、
そういう意味では変なブログですね。
「SOS」も、ラジオで放送禁止だったんですね。
私は「ペッパー警部」のフリの方が危ないと思いましたけど。。。(笑)
by Cliff (2009-01-23 19:55)
筋肉少女帯にも放送禁止歌が多く、「ドリフター」はまさに
代表作です。最初はドリフのメンバーを持ち上げ、次にこき下ろす・・。
そういえば数ヶ月前にNHKで岡林の「チューリップのアップリケ」
が流れていました。時代は変わるものですね。
by 人間魚雷 (2009-06-01 23:19)
作者がそういう意図がなくても、
たとえば反政府グループのシンボル曲にされてしまうとか、
一つのイメージが作られてしまうと、「放送禁止」になるもので、
基準なんていい加減ですよね。
「チューリップのアップリケ」もお約束事がわかっていれば、
どうってことないんですよね。
そういえば「竹田の子守歌」も、最近はオンエアされるようになっているそうですね。
by Cliff (2009-06-07 15:19)