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わんわん忠臣蔵 [映画]

主に70年代をテーマにして始めたはずのこのブログ。今では昔も今もなく、テーマがメチャクチャになっている。ということで、初心に帰って、古い話を書こうと思ったが、今日のテーマはちょっと古すぎる1963年。

1963年といえば、東京オリンピックの前年で、東京の首都高速道路が建設され、新幹線が試運転され、日本が一番希望に満ちていた頃かもしれない。吉展ちゃん事件とか、ケネディ暗殺とか暗いニュースも多かったけど。

そのころの子供といえば、マンガやアニメに飢えていて、貸本屋で「ぼくら」や「少年」などの少年マンガの月刊誌を借りて読んでいた。今ではとても考えられない話だが、ときどき小学校の講堂で上映される「白蛇抄」や「西遊記」などの東映のアニメを見るのが楽しみだった。

そんな1963年12月に公開された話題の劇場アニメが「わんわん忠臣蔵」だった。

好きだったんだよなあ、このアニメ。

数年前、DVDが発売されたときには速攻で買いに走った。なんとなくまた見たくなって今日また引っ張り出してきた。

          

東映が、ディズニーに対抗して力を入れて制作しただけに、今でも十分楽しめる。

それもそのはず、原案・構成があの手塚治虫大先生。オープニングの犬の行進から手塚アニメっぽい。

         

あらすじは、虎のキラーに母親を殺された子犬のロックが、港の野良犬たちと力を合わせて仇討ちをするというものだが、要は動物版忠臣蔵。着想は超ベタのベタ。仇が吉良上野介だからキラー、子犬の名前は大石だからロックという名前のつけ方もベタ。でも面白い。

当時、小学校低学年の私は、母親のシロが殺される場面と、ロックが狐のわなに嵌り海に流される場面ではボロボロ泣いた。

クライマックスのロックが仇のキラーと遊園地のジェットコースターで戦う場面では、握り拳でロックを応援していた。

なんて良い子!いつからこんなにすれた大人になってしまったのだろう。

 

主題歌のわんわんマーチも好きだった。

作詞が佐伯孝夫さん、で、作曲は中村八大さん。

中村八大さんは、言うまでもなく戦後の日本のポップスを作った偉大な作曲家の一人。

「涙をこえて」「遠くへ行きたい」「こんにちは赤ちゃん」など名曲揃い。そういえば、おなじみの チャンチャラ チャラリラ スッチャンチャンの「笑点」のテーマソングも八大さんの作品だそうだ。

この年(1963年)「上を向いて歩こう」が全米で3週連続No1という金字塔も打ち立てている。


♪進め進めや シッポを上げて 森からワンワン 町からワンワン 

わんわんそれ行け 素敵な仲間 空に高々ワンワンマーチ


このデューク・エイセスのコーラス。

今でも、ときどき鼻歌で出てくるのである。

 


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コメント 4

まめぞう

わぉ、1963年12月といえば、僕の誕生月・・・^^;
この映画、低学年の頃小学校の巡回映画で見た記憶が・・・
中村八大といえばステージ101!
先日同級生に、「中村八大BOX」 というコンプリートCDを借り、どっぷりと浸っていました。
by まめぞう (2006-07-18 09:36) 

Cliff

「巡回映画」とは懐かしい言葉ですね。(笑)
八大さんが音楽を担当していたのは「ステージ101」の初期のころですね。とにかく名曲がたくさんあります。
by Cliff (2006-07-18 19:56) 

Nok

こんにちは。
映画の宣伝をさせていただいてよろしいでしょうか?
5月に下北沢の北沢タウンホールにて
槙坪夛鶴子監督作品一挙公開あり。
http://www.pao-jp.com
興味があれば(いえ!無くても)是非アクセスしてみてください。
私の一番の理解者、尊敬する姉のような存在。
(年齢的には母に近いけど)
作品の中で私もエキストラ。
by Nok (2007-03-19 12:01) 

Cliff

いい映画をお作りですね。
老いなどの重いテーマは目を塞ぎがちになってしまうのですが、避けて通れない問題だし、反省しないといけませんね。
by Cliff (2007-03-20 19:42) 

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